てんしんらんまん【天真爛漫】
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。▽「天真」は純粋な性格、「爛漫」は自然のままに輝き現れる様子。
てんじょうさじき【天井桟敷】
大劇場で、客席後方の最も上部の階に設けられた低料金の席。
てんじょうてんげ【天上天下】
天上の世界と天下の世界。世界・宇宙の全体。
てんじょうむきゅう【天壌無窮】
天地とともに永遠に極まりなく続くさま。▽「天壌」は天と地。「無窮」は極まりないさま、永遠の意。
てんじんめいごう【天人冥合】
天意と人の言行が自然と一致すること。人の言行が正しければ、おのずとそれは天意であること。
てんそんこうりん【天孫降臨】
記紀きき(『古事記』と『日本書紀』)の神話の中で、孫の天津彦彦火瓊瓊杵尊あまつひこひこほににぎのみことが国土平定のため、天照大神あまてらすおおみかみの命を受けて、高天原たかまがはらから日向国ひゅうがのくに(今の宮崎県)の高千穂たかちほ峰に天下ったこと。▽「天孫」は天照大神の孫の瓊瓊杵尊のこと。「降臨」は神仏が天界から地上に天下ること。「降」は「ごう」とも読む。
てんぞうそうまい【天造草昧】
天地創造のとき、この世にまだ秩序がなく混沌こんとんとして定まらないこと。また、世の中に秩序がなく、天下のまだ定まらないことにもいう。▽「天造」は天が万物を創造すること、また、その創造物。「草」ははじめの意。また、乱雑の意。「昧」は暗い意。
てんたいとそく【霑体塗足】
つらい労働の様子。からだをぬらし、足を泥まみれにして、田畑で仕事をする姿から。▽「霑」はぬらすこと。「霑体」はからだをぬらす意。「塗」は泥にまみれる意。「体からだを霑うるおし、足あしに塗ぬる」と訓読する。
てんたんかよく【恬淡寡欲】
心安らかであっさりとし、欲のないこと。
てんだいのふで【椽大之筆】
垂木のような大きな筆。転じて、重厚で格調高い立派な文章のたとえ。