はきょうじゅうえん【破鏡重円】
離ればなれになったり、離婚したりした夫婦が、また一緒になることのたとえ。二つに割られた鏡が、再び元の丸い形にもどる意から。▽「破鏡」破鏡之嘆はきょうのなげき。「重」は重ねて、再びの意。「重」は「ちょう」とも読む。
はくしゃせいしょう【白砂青松】
海岸の美しい景観の形容。白い砂浜と青々とした松林の続く海岸線の意から。▽「砂」は「沙」とも書き、また、「さ」とも読む。
はくぶつさいこ【薄物細故】
ささいな、取るに足りない物事。無価値なもの、役に立たないもののたとえ。▽「薄物」「細故」はともに、取るに足りないささいな物事の意。「故」は事ことの意。
はくぶんきょうき【博聞強記】
広く物事を聞き知って、よく覚えていること。▽「博聞」は広く物知りであること。「強記」は記憶力の強いこと。「強」は「彊」とも書く。
はくらんきょうき【博覧強記】
広く物事を見知って、よく覚えていること。▽「博覧」は広く書物を読んで、多くの物事を知っていること。「強記」は記憶力のすぐれていること。「強」は「彊」とも書く。
はじゃけんしょう【破邪顕正】
誤った考えを打破し、正しい考えを示し守ること。不正を破って、正義を明らかにすること。▽仏教語。「破邪」は邪道・邪説を打ち破ること。「正」は「せい」とも読む。
はっさくきゅうきゅう【八索九丘】
古書の名。▽「八索」は八卦はっかを、「九丘」は地理を記すといわれるが、現在は伝わっていない。ともに中国古代の書物の名。
はっぷんこうき【発憤興起】
心を奮い起こして立ち上がること。気持ちを奮い立たせて、つとめ励むこと。▽「発憤」は心を奮い立たせること。「興起」は奮い起こす、立ち上がること。「憤」は「奮」とも書く。
はっぷんぼうしょく【発憤忘食】
心を奮い起こして、食事をとるのも忘れるほどに励むこと。▽「発憤」は心を奮い立たせること。「発憤はっぷんして食しょくを忘わする」と訓読する。「憤」は「奮」とも書く。
はらてきけつ【爬羅剔抉】
隠れた人材を、あまねく求めて用いること。また、人の欠点や秘密をあばき出すこと。つめでかき集め、えぐり出す意から。▽「爬」はつめなどでかき寄せる、「羅」は網で鳥を残らず捕る意。「剔」「抉」はともに、そぎ取る、えぐり取る意。「爬羅」があまねく人材を求めることで、「剔抉」が悪い者を除き去る意とする説もある。