あいまいもこ【曖昧模糊】
はっきりせず、ぼんやりしているさま。あやふやなさま。▽「曖昧」も「模糊」も、ともにぼんやりして不明瞭ふめいりょうなさま。「模」は「糢」とも書く。
いちもくりょうぜん【一目瞭然】
一目見ただけで、はっきりとわかるさま。一目で明らかにわかるさま。▽「瞭然」ははっきりしているさま。「瞭」は「了」とも書く。
いっとうりょうだん【一刀両断】
物事を思い切って処理するたとえ。また、物事をためらわずにきっぱり決断するたとえ。一刀のもとに物を真っ二つに断ち切る意から。▽「一刀」はひとたび太刀を振り下ろす意。
うやむや【有耶無耶】
はっきりしないさま。曖昧あいまいなさま。また、いいかげんなさま。あるかないか、はっきりしない意。▽「耶」は疑問の助字。「有りや無しや」の意。
えんぱひょうびょう【煙波縹渺】
水面がもやなどで遠くまで煙って、空と水面の境界がぼんやりしてはっきりとしないさま。▽「縹渺」はぼんやりしてかすかなさま。「煙」は「烟」、「渺」は「緲」「眇」とも書く。
おうじぼうぼう【往事茫茫】
過去を振り返ってみても、記憶がはっきりせずとりとめのないさま。
おんいへいこう【恩威並行】
人の上に立つ者は、適切な賞罰をはっきりと行うことが必要だということ。飴あめと鞭むちを適切に用いること。▽「恩威」は恩恵と刑罰、賞罰。また、恩恵と威厳。「並行」は並び行う意。「恩威おんい並ならび行おこなう(行おこなわる)」と訓読する。
おんとろうろう【音吐朗朗】
音声が豊かではっきりしたさま。また、音声が豊かでさわやかなさま。▽「音吐」は発声・音声、また、声の出し方をいう。「朗朗」は声が高く澄んでとおるさま。
かんたんめいりょう【簡単明瞭】
物事や表現がやさしく、はっきりしてわかりやすいさま。
きしせんめい【旗幟鮮明】
主義主張や態度などがはっきりしているたとえ。旗じるしがはっきりして鮮やかである意から。▽「旗幟」は旗・のぼり。外にあらわれた主義主張や態度などのたとえ。「鮮明」は鮮やかではっきりしているさま。