さんびゃくだいげん【三百代言】
詭弁きべんを弄ろうすること。また、その人。また、弁護士をののしっていう語。明治時代の初期に、資格のない代言人(弁護士)をののしった語からいう。▽「三百」は銭ぜに三百文もんの意で、わずかな金額、価値の低いことを表す。「代言」は代言人で弁護士の旧称。
ざいごうしょうめつ【罪業消滅】
現世での罪深い悪い行為も、仏道修行をすることで、消し去ることができるということ。▽仏教語。「罪業」はかつて作った罪。罪となる悪い行為。道理に背いた苦の報いを受ける行為。
しくはっく【四苦八苦】
非常に苦労すること。たいへんな苦しみ。もと仏教の語で、あらゆる苦しみの意。▽「四苦」は生しょう老・病・死の四つの苦しみ。「八苦」は「四苦」に愛別離苦あいべつりく(親愛な者との別れの苦しみ)、怨憎会苦おんぞうえく(恨み憎む者に会う苦しみ)、求不得苦ぐふとくく(求めているものが得られない苦しみ)、五蘊盛苦ごうんじょうく(心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ)を加えたもの。
しっしんどんたん【漆身呑炭】
仇かたきを討ったり、復讐のために、どんな苦しみや苦労もいとわないこと。
しゃくきんぼうえん【釈近謀遠】
身近なところや今をおろそかにして、いたずらに遠いところや、はるか将来のことばかり考えること。実際的なことを考えず、迂遠うえんなことをするたとえ。また、身近なところや今を、よく考えるべきであるという戒めの語。▽「釈」は捨てる意。一般に「近ちかきを釈すてて遠とおきを謀はかる」と訓読を用いる。
しゃせきいんう【射石飲羽】
どんなに困難なことに対しても、精神を集中して一心に事にあたれば、できないことはないということ。
しょうそうきえい【少壮気鋭】
年が若く意気盛んで、将来が期待されること。また、その人。▽「少壮」は二十代、三十代の年若く意気盛んな年ごろ。「気鋭」は意気込みの鋭いこと。
しょうはくのみさお【松柏之操】
志や主義を曲げずに信念を貫くこと。どんな困難にあっても、節操を変えずに守り通すこと。松や柏はく(コノテガシワ)は、冬の寒さにあっても、その美しい緑を変えずにいることから。
しらかわよふね【白川夜船】
《京都を見てきたふりをする者が、京の白河のことを聞かれて、川の名だと思い、夜、船で通ったから知らないと答えたという話によるという》 1 熟睡していて何も知らないこと。何も気がつかないほどよく寝入...
しんしょくじじゃく【神色自若】
大事にあっても顔色一つ変えず、平然と落ち着いている様子。物事に動揺しないさま。▽「神色」は精神(心)と顔色、「自若」は物事にあわてず落ち着いているさま。