せんざいいしき【潜在意識】
心の奥底にあって、本人も気づかない意識のこと。自覚されないが、本人の行動や思考に影響を与える、秘められた意識。精神分析における「無意識」。
せんざいいちぐう【千載一遇】
滅多に訪れそうもないよい機会。二度と来ないかもしれないほど恵まれた状態。▽「載」は「年」に同じ。「一遇」は一度出会う。「遇」は思いがけず出くわす。千年に一度偶然訪れるくらいの機会という意味。
せんしぎょくしつ【仙姿玉質】
並はずれた美人の形容。▽「仙姿」は仙女の姿。高尚で優雅な姿をたとえる。「玉質」は宝玉のようになめらかで美しい肌のこと。
せんしばんこう【千思万考】
何度も考えること。また、あれこれ考えて思いをめぐらすこと。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「思」は細かいことを考える。何回も思考してみるという意味。
せんしばんたい【千姿万態】
さまざまに異なる姿や形のこと。また、さまざまに姿や形を変えること。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「姿態」は姿やからだつき、また形・様子のこと。
せんじょうばんき【千乗万騎】
大規模で堂々とした行列のこと。天子の行列のこと。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「千乗」は兵車千台。「乗」は車を数える単位。「万騎」は騎馬隊一万騎。車や騎馬隊が非常に多く連なった権力者、おもに天子の行列を指す。
せんそうあめい【蝉噪蛙鳴】
蝉(せみ)や蛙(かえる)がうるさく鳴き騒ぐこと。転じて、騒がしいばかりで、何の役にも立たないことや、議論・文章のへたなことのたとえ。蛙鳴蝉噪。「—の論」
せんぱばんぱ【千波万波】
絶え間なく次々に寄せてくる波。「—を乗り越える」
せんぺんいちりつ【千篇一律】
作られた多くの文章や芸術作品などが、どれも同じ調子や体裁で変わりばえのしないこと。転じて、どのようなことでも機械的に一つのマニュアルに従って処理して、融通がきかないこと。また、平凡で何の特徴もないこと。▽「千篇」は数多くの詩文のこと。「一律」はすべて同じ調子で変化がないこと。「篇」は「編」とも書く。
ぜんちぜんのう【全知全能】
知らないことは一つもなく、できないことは何もないということ。すべてのことを知り尽くし、行える完全無欠の能力のこと。▽「知」は物事の本質を見通す力。「能」は物事を成し遂げる力。神の力を「全知全能」とたとえる。「知」は「智」とも書く。