いくどうおん【異口同音】
多くの人がみな口をそろえて、同じことを言うこと。また、みんなの意見が一致すること。▽「口」は「こう」とも読む。
かいこういちばん【開口一番】
何かを話し始める一番最初に。口を開くやいなや。▽「開口」は口を開くこと。話し始める意。
きんこうぼくぜつ【金口木舌】
すぐれた言論で、世の人を指導する人のたとえ。口が金属で、舌が木で作られた大鈴の意から。▽「木鐸ぼくたく」のこと。古代中国で、官吏が法律や政令などを人民に告げ歩くとき鳴らした。「木」は「もく」とも読む。一世木鐸いっせいのぼくたく
きんしんしゅうこう【錦心繡口】
詩や文章を書く才能にすぐれていることのたとえ。また、そういう人をほめたたえるときにいうことば。
くこうばしん【苦口婆心】
相手を気づかい、何度も教えさとすこと。▽「苦口」は厳しいいさめの言葉。口に苦いことから苦言ともいう。「婆心」は老婆のような慈愛の心。老婆心。
こうかくひまつ【口角飛沫】
激しい勢いで議論を闘わすさま。
こうじのがく【口耳之学】
他人から聞いた学問の内容を、自分でよく理解せずにそのまま人に伝える学問のたとえ。他人の受け売りで底の浅い学問や知識のたとえ。
こうちゅうのしおう【口中雌黄】
一度口にしたことば、発表した文章の表現などに誤りや不適切なところがあれば、すぐに訂正することのたとえ。転じて、口からでまかせを言って、真相をおおい隠すこと。
じゃしんぶっこう【蛇心仏口】
執念深く陰険な心を持ちながら、口先だけは仏のように親切であること。
りょうやくくこう【良薬苦口】
厳しい忠告や遠慮のない批判こそが、自分のためになるものだということ。