さいかきっすい【採菓汲水】
厳しい仏道修行のたとえ。仏に供えるため、木の実を採り、花を摘み、水を汲くむ意から。▽仏教語。「菓」は木の実。「菓かを採とり水みずを汲くむ」と訓読する。「菓」は「果」「花」とも書き、「汲」は「ぎっ」「きゅう」とも読む。
さいしんきゅうすい【採薪汲水】
自然に囲まれた環境で質素に暮らすこと。山で薪たきぎを集め、谷川の水を汲んで生活すること。
さんこうやそく【山肴野蔌】
山野で採れる野菜や肉など。山の幸さち、野の幸さち。
しゃさいとりょう【車載斗量】
数量の非常に多いことのたとえ。また、多くあっても、すべて平凡であることのたとえ。車に載せ、ますではかる意から。▽「斗」は量器のとます・ます。「量」ははかる意。
たいいんちょうし【大隠朝市】
真に悟りを得た隠遁いんとん者は、山中などにでなく、人の集まる俗世間で、一般の人と同じように暮らしているものだということ。
たいざんふくん【泰山府君】
中国の泰山の神。道教で人の寿命・福禄ふくろくをつかさどる神とされる。仏教と習合し十王の一人に数えられ、閻魔えんま王の太子とも、その書記ともいう。▽「府君」はここでは神の名。日本では素戔鳴尊すさのおのみことと同一視されて、陰陽家おんみょうかでまつられる。「泰」は「太」とも書く。「府」は「ぶ」とも読む。
たいざんめいどう【大山鳴動】
騒ぎだけ大きくて、結果は意外に小さいことのたとえ。▽ふつう「大山鳴動して鼠ねずみ一匹」として使われる。「大」は「太」「泰」とも書く。
たざんのいし【他山之石】
他の山に転がっている粗末な石でも、自分の玉を美しく磨くのには役立つということから、他人のつまらない言動も自分の知識や品格を磨くのに役立つこともあるというたとえ。
ちくりんのしちけん【竹林七賢】
中国晋しんの時代に、俗世間をさけて山中に隠遁いんとんし、礼節を捨てて竹林に会し、清談に明け暮れたといわれる隠士七人の総称。阮籍げんせき・嵆康けいこう・山濤さんとう・向秀しょうしゅう・劉伶りゅうれい・阮咸げんかん・王戎おうじゅうのこと。
ちさんちすい【治山治水】
植林などをして山を治め、水流を整えて川の流れをよくし、氾濫はんらんを防ぎ、運輸をよくすること。転じて、治山治水が、国を治めるにあたって重要であるということ。