ぞうじてんぱい【造次顛沛】
とっさの場合。あわただしいとき。また、わずかの時間。▽「造次」は事が急に起こってあわてるとき。また、わずかの間。「造」は、にわかの意。「顛沛」は逆さまにひっくりかえる。また、つまずく意。比喩ひゆ的に用いられて、とっさのときのこと。
ぞうじてんぱい【造次顚沛】
一瞬でも怠りなく努めること。また、わずかな時間のこと。とっさの場合。突然の一瞬。君子は、つまずいて転ぶようなわずかな時間でも、仁の道を忘れることはないという意から。
たいきばんせい【大器晩成】
大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。大人物は遅れて頭角を現すということ。才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いる。▽「大器」は偉大な器量をもつ人。「晩成」は多くの時間を費やして成就すること。
でんこうせっか【電光石火】
稲妻の光や石を打ったとき出る火の意から、動きが非常に素早いことのたとえ。また、非常に短い時間のたとえ。▽「電光」は稲妻の光、「石火」は火打ち石などを打つときに出る火の意。
でんこうちょうろ【電光朝露】
稲妻の光や朝の露の意。転じて、きわめて短い時間のたとえ。また、はかない人生やはかないもののたとえ。▽「電光」は稲妻、「朝露」は葉に宿る朝の露。稲妻は一時の光で、朝露は太陽が昇ればすぐに消えてしまうことからいう。
どくしょさんよ【読書三余】
読書をするのに好都合な三つの余暇。一年のうちでは冬、一日のうちでは夜、時のうちでは雨降りをいう。中国三国時代、魏ぎの董遇とうぐうが勉学する時間がないと嘆く弟子を諭した語。▽「余」はひま・余暇の意。
はくとせきう【白兎赤烏】
月と太陽の意から、時間のこと。また、歳月のこと。
ふぎょうのかん【俯仰之間】
わずかな時間のこと。つかのま。
ふしゃちゅうや【不舎昼夜】
昼も夜も休まない。時間の経過とともに物事がたえず推移すること。
ふへんだとう【普遍妥当】
どんなものにも、どんなときにも適切に当てはまるさま。時間や空間などのどんな条件下でも、すべてのものに共通して当てはまることをいう。▽「普遍」はすべてのものに共通していること。「妥当」は適切に当てはまること。