しまおくそく【揣摩臆測】
根拠もないのに、自分だけで勝手に推測すること。▽「揣摩」はあれこれ推し量ること。推し量る意の「臆測」に重ねて、意味を強調した語。「揣」は「すい」とも読む。「臆」は「憶」とも書く。
しゃほんちくまつ【舎本逐末】
物事の根本をおろそかにして、末節に心を配ること。▽「舎」は捨てる意。「本」は根本の意。「逐末」は末節、つまらないものを追い求めること。一般に「本もとを舎すてて末すえを逐おう」と訓読を用いる。
しゅうふうさくばく【秋風索莫】
秋風が吹き、物さびしいさま。盛んであった物事の勢いが衰えて、物さびしいたとえとしても用いられる。▽「索莫」は物さびしいさま。また、失意のさま。「莫」は「寞」「漠」とも書く。
しょうしゃくしゅくりつ【銷鑠縮栗】
がっかりしたり、恐れたりして逃げ去ること。気分が沈み込んだり、恐怖でおびえたりするさま。
しらかわよふね【白河夜船】
正体もなく、ぐっすり寝こむこと。よく眠っていて、何も気づかないこと。▽「白河」は京都の地名。「河」は「川」、「船」は「舟」とも書く。また、「船」は「ぶね」とも読む。
しんけんしょうぶ【真剣勝負】
遊び半分ではなく、本気で勝ち負けを争って、勝者を決定すること。また、物事に、まじめに全力で対処すること。もとの意味は、竹刀しないや木刀ではなく、本物の刀で斬りあいをして戦うということ。
しんしゅかかん【進取果敢】
みずから進んで積極的に事をなし、決断力が強く大胆に突き進むさま。▽「進取」はみずから進んで事をなすこと。「果敢」は決断力が強く大胆に物事を行うさま。
じゅうとおうまつ【縦塗横抹】
気ままに、また、乱雑に書きなぐること。▽「塗」はぬる。「抹」はぬる。また、ぬり消す。「縦…横…」は自由自在に、思うままにの意。
じゅうふうごう【十風五雨】
十日に一度風が吹き、五日に一度雨が降る。農業に最適な気候のこと。農作物の生育にとって順調な天候のこと。また、万事、平穏なこと。
じんじふせい【人事不省】
まったく知覚や意識を失うこと。重病や重傷などで意識不明になり、昏睡こんすい状態になること。▽「人事」はここでは、人のなしうることの意。「不省」はわきまえない、かえりみない意。