おうばんぶるまい【椀飯振舞】
⇒ おおばんぶるまい(大盤振舞)
かんかこどく【鰥寡孤独】
身寄りもなく寂しいさま。また、その人のこと。▽「鰥」は老いて妻のない夫。「寡」は老いて夫のない妻。「孤」はみなしご、「独」は子のない老人のこと。いずれも身寄りのない寂しい者の意。
けんけんふくよう【拳拳服膺】
人の教えや言葉などを、心にしっかりと留めて決して忘れないこと。両手で物を大切に捧ささげ持って胸につける意から。▽「拳拳」は両手でうやうやしく捧げ持つ形容。「服膺」は胸にくっつけることから、よく心に留めること。「服」はつける意。「膺」は胸の意。
さいしけんぞく【妻子眷属】
妻子と親族。
しんりょうとうか【新涼灯火】
秋の初めの涼しくなり始めたころは、明かりの下で読書をするのにふさわしい時期である意。▽「新涼」は初秋の涼しさ。「灯火」は「灯火親しむべき候」の略で、明かりの下で読書するのに適している季節の意。
じゃしんぶっこう【蛇心仏口】
執念深く陰険な心を持ちながら、口先だけは仏のように親切であること。
せんせんきょうきょう【戦戦恐恐】
[ト・タル][文][形動タリ]おそれて、びくびくするさま。おそれつつしむさま。「—として父親の怒りが治まるのを待つ」
ぜんせいぜんき【全生全帰】
人のからだは親から授かったものだから、一生大切にして傷つけないことが本当の親孝行であるということ。▽「全」は欠けたところがないという意味。「帰」はもとあるところに落ち着くこと。欠けたところなく生んでもらったのだから、そのまま親に返すということ。
ちゅうこういっち【忠孝一致】
主君に忠節を尽くすことと、親に孝行を尽くすこととが同じであること。また、それらを全うすることができること。▽「忠」は主君に対する忠義、「孝」は親孝行。
りょうちりょうのう【良知良能】
人間が先天的にもっている知恵と才能のこと。後天的に獲得する学問や経験によるものではなく、人が生まれながらにもっている正しい心の働きと能力のこと。子が親を敬愛することの類たぐいをいう。▽孟子もうしの性善説せいぜんせつ(人間は本来、善良な生き物である、というもの)に基づく考え方。