どうしょうてっぺき【銅牆鉄壁】
銅の垣根と鉄の壁の意から、守りの堅固なこと。また、どのような方法でも壊すことができないもののたとえ。▽「牆」は垣根のこと。
にちじょうさはん【日常茶飯】
日々のありふれたこと。いつものことで特に取り上げるまでもないもの。毎日の食事の意から。▽「日常茶飯事」が常用句。
はくぶつさいこ【薄物細故】
ささいな、取るに足りない物事。無価値なもの、役に立たないもののたとえ。▽「薄物」「細故」はともに、取るに足りないささいな物事の意。「故」は事ことの意。
ふうきざいてん【富貴在天】
ある人が富める者になったり、貴人の位を手に入れたりするのは、すべて天命であり、個人の力ではどうにもできないものなのだ、ということ。
ふうきふうん【富貴浮雲】
富と地位は、浮き雲のようなものである意。人としての道を逸脱して得た富や地位は、はかなく頼りにならないこと。また、名利に無関心で金銭や地位に心を動かされることのないたとえ。一般に富と地位は、はかなく頼りにならないものである意にも用いられる。▽「富貴」は財産があって身分が高いこと。
ふうんちょうろ【浮雲朝露】
頼りなくはかないもののたとえ。また、時の切迫していることの形容。▽「浮雲」は空に浮かぶ雲。頼りなく定まらないたとえ。また、確かでないことのたとえ。「朝露」は朝おりる露。すぐに消えるはかないもののたとえ。
ふかこうりょく【不可抗力】
①天変地異などのように、人の力ではどうすることもできない外部からの巨大な力。②法律用語で、必要と認められる注意や予防などの十分な対策を構じても、なお損害を防ぐことができなかったこと。
へいそうせんきん【弊帚千金】
自分の短所が分からないたとえ。また、自分のものならどんなにつまらないものでも、宝物のように思えるたとえ。自分のものだけをよいと思うたとえ。▽「弊帚」は破れてぼろぼろになったほうき。「千金」は貴重なことの形容。大したことのない自分のものを貴重と思う意。「弊」は「敝」とも書く。また、「千金弊帚せんきんへいそう」ともいう。
べいえんはくべん【米塩博弁】
議論が詳細かつ多方面にわたって交わされること。また、その議論。また、些末さまつなことをくだくだと話すこと。▽「米」「塩」は、ともに細かく小さな粒であることから、非常に細かいもののたとえ。「博」は広い、多方面の意。
ほうけいふうそう【飽経風霜】
厳しい世の中の苦労を味わい尽くして、世渡り上手で、したたかなこと。▽「飽経」は飽きるほど経験する意。「風霜」は厳しいもの、困難や苦労のたとえ。「風霜ふうそうを飽経ほうけいす」と訓読する。