こうとうむけい【荒唐無稽】
言説などがでたらめでよりどころがないさま。▽「荒唐」は言説などによりどころがなく、とりとめのないさま。「無稽」は根拠がないこと。でたらめであること。「稽」は考える意。「無稽荒唐むけいこうとう」ともいう。
こんりんならく【金輪奈落】
「金輪際こんりんざい」に同じで、物事の極限、きわまるところ。また、どこまでも、とことん。また絶対に、断じての意。▽仏教語。「金輪」は大地の下に三つの層(三輪)があり、風輪・水輪の上にあるとされる、大地のはるか下の金輪の底の意。「奈落」は地獄のこと。
さいきかんぱつ【才気煥発】
すぐれた才能が外にあふれ出ること。またそのさま。▽「才気」はすぐれた才能。すぐれた頭のはたらき。「煥発」は輝き現れるさま。「煥」は明らかなさま。輝き現れるさま。
ざんこくひどう【残酷非道】
むごたらしくて、人の道に背いているさま。また、そのような振る舞いや行い。▽「残酷」は思いやりがなく、むごたらしいこと。「非道」は正しい道理や筋道にはずれているさま。人として当然踏まなければならない道にはずれているさま。また、そのような振る舞いや行い。
ざんにんこくはく【残忍酷薄】
他者に対する思いやりがなく、むごたらしいさま。人の性質にいう。▽「残忍」はむごいことを平気でするさま。「酷薄」はむごくて思いやりのないさま。「酷」は「刻」とも書く。
ししるいるい【死屍累累】
死体が多く重なり合って、むごたらしいさま。▽「死屍」はしかばね・なきがら。「累累」は重なり合うさま。
しじのよわい【死児之齢】
死んでしまった子どもの歳を数えて、「生きていたら何歳であろう」と嘆き悲しむこと。転じて、後悔してもしかたないことを思い悩むことをいう。
しゃにむに【遮二無二】
一つのことをがむしゃらにすること。むやみに。また、やたらと。むしょうに。▽「遮二」は二を断ち切る意。「無二」は二がない意で、前後の見通しも考えないで行うこと。また、当て字とする説もある。
しゅうちてってい【周知徹底】
広くすみずみまで、きちっと知れわたらせること。▽「周」はあまねくの意。「周知」は広く知れわたっていること。
しょうねつじごく【焦熱地獄】
焦げて燃え上がらんばかりに熱い場所のこと。悪事をはたらいた者が、地獄で投げ込まれる猛火の場所の意味。八大地獄の一つ。