こうかじせん【膏火自煎】
財産や才能などがあることで、かえって災いを招くたとえ。あぶらの火は燃やすと明るくなり、その力を発揮するが、そのために自らを焼いて燃え尽きてしまう意から。▽「膏」はあぶら。「煎」は炒いる、焼く意。「膏火こうか自みずから煎せんず(煎やく、煎つく、煎いる)」と訓読する。
こうかばんげん【広厦万間】
非常に大きな家のたとえ。転じて、貧しい人々を庇護することのたとえ。
こうがんあいめい【鴻雁哀鳴】
流浪の民が、その苦しさを訴えることのたとえ。
こうがんかれん【紅顔可憐】
もとは元気でかわいらしい若者のたとえ。元気でかわいらしい若者がやがて老いるように、時の流れが無常であることのたとえ。
こうきんげきせき【敲金撃石】
詩や文章の音の響きやリズムが美しいことのたとえ。
こうけんようふ【黄絹幼婦】
「絶妙」の隠語。二人の判断がぴったり一致していることのたとえ、また、解釈などがきわめて正確なことのたとえ。すばらしい文章のたとえなどにも用いられる。
こうこくのこころざし【鴻鵠之志】
大人物の志こころざし、遠大な志のこと。また、小人物には大人物の志は理解できないことのたとえ。
こうさんこうしん【恒産恒心】
一定の財産や職業をもたないと、一定の道徳心や良心を保つことができないことのたとえ。
こうざんりゅうすい【高山流水】
すぐれて巧みな音楽、絶妙な演奏のたとえ。また、自分を理解してくれる真の友人のたとえ。清らかな自然の意に用いられることもある。▽「流水高山りゅうすいこうざん」ともいう。
こうしんとうかく【鉤心闘角】
高い建物がいくつも並んでそびえ立ち、密集しているさま。また、それぞれが智略をふるって争うことのたとえ。