いろどうき【異路同帰】
異なった方法でも、同じ結果になるたとえ。道筋はそれぞれに違っても、行きつく先は同じである意から。▽「路」は道。方法のたとえ。「帰」は帰着。目的のたとえ。「路みちを異ことにして帰きを同おなじうす」と訓読する。
ぎゅうきどうそう【牛驥同皁】
賢者が愚者と同一の待遇を受けるたとえ。賢者が粗末に扱われるたとえ。また、賢者と凡人が混じるたとえ。足ののろい牛と一日に千里を走る駿馬しゅんめが、一緒の飼い葉桶おけの餌えさを食べる意から。また、牛馬と飼い葉桶を同じくして養われる意から。▽「驥」は一日に千里走ることのできる駿馬。「皁」は飼い葉桶の意。「牛驥ぎゅうき皁そうを同おなじうす」と訓読する。
ぎょくせきどうさい【玉石同砕】
善悪・賢愚の区別なくすべて滅び、なくなるたとえ。宝玉と石ころがともに砕け、なくなる意から。▽「玉石ぎょくせき同ともに(同おなじく)砕くだく」と訓読する。
しゅとどうき【殊塗同帰】
手段や方法は違っても、同じ目的や結論に到達すること。行く道は違っていても、同じ所に帰着する意から。▽「殊」は異なること。「塗」は「途」に同じで、途中・みち。「帰」は帰着するところ。目的。「塗みちを殊ことにして帰きを同おなじくす」と訓読する。「塗」は「途」とも書く。また、「同帰殊塗どうきしゅと」ともいう。
そうかくのよしみ【総角之好】
幼なじみとの付き合いのこと。小さい子どもの時分からの長く親しい交際。
とうどうばつい【党同伐異】
事の道理に関係なく、仲間に味方し、対立する他者を攻撃すること。▽「同おなじきに党むらがり異ことなるを伐うつ」と訓読する。「伐異党同ばついとうどう」ともいう。
どうぶんどうき【同文同軌】
天下を統一すること。また、天下が統一されていることの形容。▽「同文」は文字を、「同軌」は車の車輪の幅を統一すること。「文ぶんを同おなじくし軌きを同おなじくす」と訓読する。「同軌同文どうきどうぶん」ともいう。
ばんりどうふう【万里同風】
天下が統一されて平和に治まり、はるか遠くまで風俗・文化が同じになること。天下が統一される形容。また、世の中が平和に治まることの形容。▽「万里」ははるかかなたのこと。「風」は風俗の意。「同風」は同じ風俗になることで、天下が統一されること。「万里ばんり、風ふうを同おなじうす」と訓読する。
れいちょうねつば【冷嘲熱罵】
冷ややかにあざけって、盛んになじり非難すること。▽「嘲」はあざける、「罵」はののしる意。