あいきょうちょうそう【哀矜懲創】
懲罰を与えるには、相手を思いやる情が必要であること。罰はその罪を悔い改め、人生に新たな道を開くためのもので、悲しみ哀れみの心をもって行うべきことをいう。▽「哀矜」は悲しみ哀れむこと。「懲創」はこらしめること。
いもんのぼう【倚門之望】
子の帰りを待ちわびる親の情のたとえ。子を思う親の愛情が切実なたとえ。特に母親の愛情についていう。門に寄りかかって望み待つ意から。▽「倚」は寄りかかる意。「望」は遠くを見やる意。
えんりょえしゃく【遠慮会釈】
つつましく控え目にして、他人のことを思いやること。▽「会釈」は軽くおじぎをすることから、相手を思いやる意。一般には「遠慮会釈もない」と否定の表現を伴う。
かいいすいしょく【解衣推食】
人に恩を施すたとえ。人を深く思いやるたとえ。また、人を重用すること。自分の着衣を脱いで着せ、自分の食べ物をすすめて食べさせる意から。▽「推」はおしすすめる意。「衣いを解とき、食しょくを推おす」と訓読する。
ごうきかだん【剛毅果断】
意志がしっかりとしていて、思い切って事を行うさま。また、決断力に富んでいるさま。▽「剛毅」は気性が強く屈しないこと。意志が強く物事にくじけないこと。「果断」は思い切って事を行うさま。
しきこうよう【士気高揚】
集団で事を起こす時に、全員の熱意や意気込みが高まること。やる気が、皆に満ちあふれること。
しきそそう【士気阻喪】
集団全員の熱意ややる気がそがれて、勢いがなくなること。意気込みがなく、気落ちしているさま。
しちしょうしちきん【七縦七擒】
《三国時代、蜀の諸葛孔明が敵将の孟獲(もうかく)を捕らえては逃がしてやることを7回繰り返した末に、孟獲を心から心服させたという「蜀志」諸葛孔明伝・注の故事から》相手を自分の思いどおりに自由自在に...
そうかのいぬ【喪家之狗】
やつれてしまって元気のない人、落胆して志を得ない人のたとえ。また、身を落ち着かせるところがなく放浪している者のたとえ。▽「喪家」は葬式を出して喪に服している家のこと。「狗」は犬。喪中の家では悲しみのあまり犬に餌えさをやることも忘れてしまい、犬がやせ衰えてしまうという意。また、「喪」を失うという意味にとって、宿なしの犬と解釈する説もある。「狗」は「く」とも読み、また、「犬」とも書く。
だいしいちばん【大死一番】
一度死んだつもりになって奮起すること。死ぬ覚悟で何かをしてみること。▽「おのれを捨て、欲を去り、迷いを断って、仏の道に精進する」という仏教語から。「大」は「たい」とも読む。