いたいどうしん【異体同心】
肉体は違っても、心は一つに固く結ばれていること。関係がきわめて深いたとえ。身体は異なるが、心は同じという意から。特に、夫婦や非常に親しい人の間柄に多く用いる。
いっかだんらん【一家団欒】
家族が集まり、楽しく談笑すること。▽「団」「欒」はともに丸い意で、「団欒」は丸く輪のようになって座る、集まってむつまじくする意。
おおばんぶるまい【大盤振舞】
盛大にごちそうしたり、気前よく物を与えたりすること。▽「大盤」は、高貴の人の家などで食べ物を入れた器を載せる台の意。もとは「椀飯振舞おうばんぶるまい」と書き、「椀飯」は椀わんに盛った飯をすすめる意。また、王朝時代には宮中で供せられる膳ぜん、江戸時代ごろには民家で正月に親戚しんせきなどを招いて、宴会を催すことをいった。「大盤」はこの「椀飯」の字から転じて、慣用化したものとされる。
げっかろうじん【月下老人】
《唐の韋固(いご)が月夜に会った老人から将来の妻を予言されたという「続幽怪録」の故事から》男女の仲を取り持つ人。仲人(なこうど)。月下翁。月下氷人。月老。
じゅりんのとうりょう【儒林棟梁】
儒学者の中で頭かしらにあたる人。儒学を勉強する仲間うちでの重要な人物。
すいぎょのまじわり【水魚之交】
離れることができない、親密な間柄や交際のたとえ。水と魚のように切っても切れない親しい関係をいう。君主と臣下、また、夫婦の仲がよいことなどについても用いる。▽「交」は「こう」とも読む。
ずいるいおうどう【随類応同】
相手の能力や性質に応じて、それ相応に指導すること。仏が人の心や性格や素質などの種類に応じて、説法・教化を施す意。▽「随類」は種類にしたがうこと。「応同」は同じ仲間に応こたえる意。「類るいに随したがい同どうに応おうず」と訓読する。
せんゆうこうらく【先憂後楽】
常に民に先立って国のことを心配し、民が楽しんだ後に自分が楽しむこと。北宋の忠臣范仲淹はんちゅうえんが為政者の心得を述べた言葉。転じて、先に苦労・苦難を体験した者は、後に安楽になれるということ。▽「憂」は心配すること。
はくちゅうしゅくき【伯仲叔季】
兄弟の順序の呼び名。年長の順に伯、仲、叔と呼び、末弟を季という。
りごうしゅうさん【離合集散】
離れ離れになったり、集まって再会したりすること。▽「離合」は離れることと一つに集まること。協同したり反目したりすること。「集散」は集まることと離れ去ること。「集散離合しゅうさんりごう」ともいう。「集」は「聚」とも書く。