いろどうき【異路同帰】
異なった方法でも、同じ結果になるたとえ。道筋はそれぞれに違っても、行きつく先は同じである意から。▽「路」は道。方法のたとえ。「帰」は帰着。目的のたとえ。「路みちを異ことにして帰きを同おなじうす」と訓読する。
えっそのつみ【越俎之罪】
自分の職務の分ぶんをわきまえずにでしゃばって、他人の権限を侵す罪。出過ぎること。
がいだせいしゅ【咳唾成珠】
口から出たせきやつばきでさえ珠玉になるという意から。①一言一句が尊重されるほど、権勢が盛んなさま。②一言一句が美しく、詩文の才能に恵まれているさま。
さんにんもんじゅ【三人文殊】
一人ではよい考えが浮かばない場合も、三人も集まって知恵を出し合えば、解決策が見つかるということ。凡人ぼんじんでも三人集まれば、すばらしい知恵が浮かぶものだということ。
じごうじとく【自業自得】
自分の行いの報いを自分が受けること。一般には悪い報いを受ける場合に用いる。もとは仏教の語で、自分のした善悪の行為で、みずから苦楽の結果を招き受けること。▽「業」は行為。
せんきょうのぼう【遷喬之望】
出世を願うこと。
ぜんだいみもん【前代未聞】
これまでに聞いたこともないような珍しく変わったこと。また、たいへんな出来事。▽「前代」は現在よりも前の時代、過去。「未聞」は、まだ聞いたことがないという意味。
そういくふう【創意工夫】
今までだれも思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えること。▽「創意」は新しい思いつき、今まで考え出されなかった考え。「工夫」は物事を実行するために、よい方策をあれこれひねり出すこと。
そうじょうのじん【宋襄之仁】
無益な哀れみをかけることのたとえ。また、おろかな情けのたとえ。不必要に情けをかけて、その結果、自分が痛い目に遭うこと。宋襄の思いやりの意から。▽「宋襄」は中国春秋時代の宋国の王襄公。「仁」は情け。
ていはつらくしょく【剃髪落飾】
貴人が髪をそり、出家すること。