あんしんりつめい【安心立命】
心を安らかにして身を天命にまかせ、どんなときにも動揺しないこと。人力のすべてを尽くして身を天命にまかせ、いかなるときも他のものに心を動かさないこと。▽初め儒学の語であった。仏教語では「あんじんりゅうめい」「あんじんりゅうみょう」と読む。「心」は「身」とも書く。また「立命安心りつめいあんしん」ともいう。
せいうんのこころざし【青雲之志】
徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。▽「青雲」は雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世のことをいう。
ふんしょこうじゅ【焚書坑儒】
言論・思想・学問などを弾圧すること。書物を焼いて儒学者を穴埋めにする意から。▽「焚」は焼く意。「坑」は穴埋めにする意。「儒」は儒学者・学者の意。
ぶんうんりゅうせい【文運隆盛】
学問や芸術、文化や文明が栄えて勢いさかんなこと。
ぶんじんそうけい【文人相軽】
文学者や文化人というものは、とかくプライドが高く、互いに他者を軽んじる傾向にあるということ。
ぶんぶりょうどう【文武両道】
学芸と武道の意。また、その両方にすぐれていること。▽「文」は学問・文事。「武」は武道。「両道」は二つの方面の意。
ぶんめいかいか【文明開化】
人間の知力が進んで、世の中が進歩し開けること。特に明治時代初期の思想・文化・制度の近代化、西洋化をいう。▽「開化」は人知や物事が開け進むこと。
めいそうじょうき【明窓浄机】
明るく清潔で、落ち着いて勉強できる書斎の形容。読書や執筆に適している場所。明るい窓と塵ちり一つない清潔な机の意から。▽「机」は「几」とも書く。
ゆうそくこじつ【有職故実】
朝廷や公家、武家の昔からの行事や法令・儀式・制度・官職・風俗・習慣の先例、典故。また、それらを研究する学問。▽「有職」は「ゆうしょく」「ゆうそこ」とも読む。「職」は、もと「識」と書いた。
りょうちりょうのう【良知良能】
人間が先天的にもっている知恵と才能のこと。後天的に獲得する学問や経験によるものではなく、人が生まれながらにもっている正しい心の働きと能力のこと。子が親を敬愛することの類たぐいをいう。▽孟子もうしの性善説せいぜんせつ(人間は本来、善良な生き物である、というもの)に基づく考え方。