えいかしゅうえい【栄華秀英】
草木の花の総称。▽出典の解説では「栄」は草の花、「華」は木の花、「秀」は花が咲かないで実を結ぶもの、「英」は花が咲いて実を結ばないものという。「華」は「が」とも読む。
がんこうしゅてい【眼高手低】
目は肥えているが、実際の技能や能力は低いこと。知識はあり、あれこれ批評するが、実際にはそれをこなす能力がないこと。また、理想は高いものの実力が伴わないこと。▽「眼高めたかく手低てひくし」と訓読する。
ぐんゆうかっきょ【群雄割拠】
多くの英雄や実力者たちが各地に勢力を張り、互いに対立して覇はを競い合っていること。▽「群雄」はたくさんの英雄・実力者。「割拠」はそれぞれが土地を分かち取り、そこを本拠として勢力を張ること。中国や日本の戦国時代などの状況をいう。
こんちべんこう【困知勉行】
才能に恵まれない者が発憤し、ひたむきに努力を重ねること。人が踏み行うべき人倫の道を認識し実践していく三つの道程、「生知安行」「学知利行」「困知勉行」の第三。▽「勉行」はひたすら努力して実践すること。修養には先の三段階があるが、道が違うのみで結果は同じであるから才能の劣った者でも努力すべきことをいう語。
しきそくぜくう【色即是空】
現世に存在するあらゆる事物や現象はすべて実体ではなく、空無であるということ。▽仏教語。「色」はこの世のすべての事物や現象。「空」は固定的な実体がなく空無であること。
じんそくかかん【迅速果敢】
すばやく物事を処理し、勇気を持って決断すること。また、実行がきわめてはやいこと。たちまち決断を下して、実行できる能力のこと。
ちょうしんぼぎ【朝真暮偽】
真実とうその定めがたいことのたとえ。朝と夕で真実とうそが入れかわる意。▽白居易はくきょいが節操なく変節する人を風刺した語。
なんかくらんすい【南郭濫吹】
実力のない者が、実力があるかのように見せかけて、みだりに高い地位にいることのたとえ。▽「南郭」は人名、「濫吹」は吹けもしない笛を勝手に吹くこと。「濫」は枠をはみ出てむやみに行うこと。
ぼくめいじゅこう【墨名儒行】
表面は墨家ぼっかといいながら、実際には儒家の行いをしている意で、表向き吹聴ふいちょうしている主義・主張と実際の行動が違うたとえ。名目は墨家で行動は儒家という意。墨家・儒家はそれぞれ中国春秋戦国時代の思想集団をいう。
ゆうこうむこう【有口無行】
口先からの出まかせばかりで、実行が伴わないこと。▽「有口」は口ばかりが達者なこと。やかましいこと。「無行」は実行がないこと。