きょけいきゅうり【居敬窮理】
心を専一にして日ごろの振る舞いを慎み、広く物事の道理をきわめて、正確な知識を得ること。南宋なんそう、朱熹しゅきの修養法の二つの大綱。▽「居敬」は心を引き締めて怠ることなく、慎み深い態度で日ごろの立ち居振る舞いに注意すること。内的な修養法。「窮理」は物事の道理をきわめて、正しい知識を得ること。外的な修養法。
くんしのきゅうし【君子九思】
君子である者が思い心がけるべき九つのこと。物を見るときは細かいところまでしっかり見る、話を聞くときは正確に聞く、表情は穏やかにする、身ぶりはつつましくする、物をいうときには真心をこめる、仕事は慎重にする、疑問を感じたら質問する、怒るときはその結果生じる難事・難題を考える、利益についてはそれが正当かどうか考えて善悪を吟味する、の九つのこと。
こうけんようふ【黄絹幼婦】
「絶妙」の隠語。二人の判断がぴったり一致していることのたとえ、また、解釈などがきわめて正確なことのたとえ。すばらしい文章のたとえなどにも用いられる。
ふしつせいこく【不失正鵠】
物事の要点や急所を正確にとらえること。的まとをはずれないこと。▽「正鵠」は弓の的の中心。的の真ん中の黒い星をいう。転じて、物事の要点・急所の意。「正鵠せいこくを失うしなわず」と訓読する。「正鵠」を「せいこう」と読むのは慣用読み。