そくしんじょうぶつ【即身成仏】
この世の肉体のままで仏になること。▽「即身」は生身のままの意。真言密教の教義。衆生しゅじょうが、身・語・意の三密を修行することによって如来にょらいの三密と一体となり、成仏すること。
そくてんきょし【則天去私】
小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。▽「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を捨て去ること。夏目漱石そうせきが晩年に理想とした境地を表した言葉で、宗教的な悟りを意味するとも、漱石の文学観とも解されている。「天てんに則のっとり私わたくしを去さる」と訓読する。
はんしはんしょう【半死半生】
ほとんど死にかかっていること。今にも死にそうで、やっと生きている状態。▽「死」は「じ」、「生」は「せい」「じょう」とも読む。
ばっくよらく【抜苦与楽】
苦しみを除いて、安楽を与えること。もとは仏教の語で、仏や菩薩ぼさつが衆生しゅじょうを苦しみから救い、福楽を与えること。仏の慈悲のこと。▽「抜」は取り除くこと。
ほういそくしょく【豊衣足食】
生活の豊かなことのたとえ。
ほうちゅうのしん【抱柱之信】
⇒ びせいのしん(尾生之信)
ほうまつむげん【泡沫夢幻】
人生のはかないたとえ。水のあわと夢まぼろしの意から。▽「泡沫」はあわ・あぶくの意。「夢幻泡沫むげんほうまつ」ともいう。
ほつぼだいしん【発菩提心】
仏教のことばで、悟りを開こうとする気持ちをもって、仏門に入ろうと決意すること。また、俗世間を離れ、出家や隠遁生活に入ること。
ほりゅうのしつ【蒲柳之質】
生まれつきからだが弱く、病気にかかりやすい体質。
らんでんしょうぎょく【藍田生玉】
よい家柄からは、立派な子弟が生まれるということ。