しんいんひょうびょう【神韻縹渺】
芸術作品などがもっている、表現しがたいきわめてすぐれた奥深い趣。▽「神韻」は詩文などのきわめてすぐれた趣。「縹渺」はかすかではっきりしない様子、ほのかに見えるさま。「渺」は「緲」「眇」とも書く。
しんきみょうさん【神機妙算】
人間の知恵では思いもつかないようなすぐれたはかりごと。▽「神機」は神が考えたような、はかり知ることのできないすばらしいはかりごと。「妙算」は巧みな、すぐれたはかりごと。「機」も「算」も、はかりごとの意。
しんけいすいじゃく【神経衰弱】
1 身体的、精神的な過労によって、注意集中困難・疲労感・焦燥感(しょうそうかん)など、さまざまな自覚症状を訴える状態。かつてはノイローゼの訳語としてよく使われた。 2 トランプゲームの一。カード...
しんこうきふ【神工鬼斧】
人間の技とは思えない、精巧でち密な工芸品や美術品のこと。鬼神きじんが斧おのをふるって、作品を作り上げたようだという意味。神わざ。名人芸。
しんさんきぼう【神算鬼謀】
人知の及ばないような、すぐれた巧みな策略のこと。▽「算」も「謀」もはかりごと・計略のこと。
しんしゅつきぼつ【神出鬼没】
自由自在に素早く現れたり、隠れたりすること。きわめて巧妙に出没し、所在が分からないこと。出没の変幻自在なさま。
しんしょくじじゃく【神色自若】
大事にあっても顔色一つ変えず、平然と落ち着いている様子。物事に動揺しないさま。▽「神色」は精神(心)と顔色、「自若」は物事にあわてず落ち着いているさま。
しんぶつこんこう【神仏混淆】
神道と仏教の二つの信仰を折衷し、融合・調和していること。日本の神と仏教の仏菩薩は本来同体であるとする考えに基づき、両者を同じ場所にまつり、信仰すること。神仏習合。
しんぶつしゅうごう【神仏習合】
日本固有の神の信仰と外来の仏教信仰とを融合・調和するために唱えられた教説。奈良時代、神社に付属して神宮寺が建てられ、平安時代以降、本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)やその逆の反本地垂迹説などが起...