うんでいばんり【雲泥万里】
非常に大きな差異のたとえ。天と地ほどかけ離れていること。天にある雲と地にある泥では、万里もかけ離れている意から。
えんにゅうさんたい【円融三諦】
仏教のことばで、天台宗で説く三つの真理のこと。三つの真理とは、空諦くうたい(一切存在は空である)と、仮諦けたい(一切存在は縁起によって仮に存在する)、中諦ちゅうたい(一切存在は空・仮を超えた絶対のものである)であり、この三つの真理が互いに融けあって、同時に成立していること。
かんしょうちたい【緩衝地帯】
対立する複数の国の間で、衝突をやわらげるために設けられる中立地帯のこと。転じて、衝突や衝撃をやわらげるために、二つの物の間に設ける物や空間。
きょうおんくうこく【跫音空谷】
⇒ くうこくのきょうおん(空谷跫音)
くうちゅうのろうかく【空中楼閣】
蜃気楼しんきろうのこと。転じて、根拠のないことがら。また、実際からかけ離れた空想的な物事。もとは、空中に現れた高殿の意。また、空中に築いた高殿の意。▽「楼閣」は高殿・高い建物。
こうじんばんじょう【黄塵万丈】
強い風に吹かれて、土煙がもうもうと空高く舞い上がっているさま。戦場で砂煙が舞い上がっているさまに用いられることもある。▽「黄塵」は黄色い土煙、砂煙。また、世間の俗事の意にも用いる。「万丈」はきわめて高いことをいう。「丈」は長さの単位。
ごうんかいくう【五蘊皆空】
人間界の現象や存在はすべて実体がなく、空くうであるということ。
たいふういっか【台風一過】
台風が通り過ぎて、一気に青空が広がること。転じて、大騒動がおさまって、一気に静けさを取り戻すこと。
てんくうかいかつ【天空海闊】
⇒ かいかつてんくう(海闊天空)
とりょうのぎ【屠竜之技】
竜を葬る技。竜は架空の動物であるから、そんな技を磨くのは無意味であるということ。転じて、立派な学問を学んで身につけても、実際に役に立たなくては無意味であるたとえ。