いっさいかいくう【一切皆空】
仏語。あらゆる現象や存在には実体がなく、空であるということ。
うゆうせんせい【烏有先生】
《漢の司馬相如が「子虚賦」の中で、亡是(むぜ)公とともに仮設した人物であるところから》架空の人物。
うんえんひどう【雲煙飛動】
①書・画・文章などの筆の勢いが、ひきしまって力強いこと。②色の鮮やかなこと。③山水画のすばらしいさま。
きょれいふまい【虚霊不昧】
《朱熹「大学章句」から》天から授かった心の本体は空で、欲に曇ることなく、鏡のようにすべての物事を明らかに映すことができること。
くうりくうろん【空理空論】
実際からかけ離れている役に立たない考えや理論。▽「空理」「空論」はともに、実状や現実を考えない役に立たない理論や議論。ほぼ同意の熟語を重ねて意味を強めた語。
すいこうせってん【水光接天】
月光に照らされた川面の輝きが遠くに広がり、空まで続いている。長江の雄大な夜景を詠んだ表現。
すいてんいっぺき【水天一碧】
水と空とが一続きになって、一様に青々としていること。▽「水天」は水と空、海と空。「一碧」は一面に青い色となること。「碧」は深い青色、あおみどり。
すいてんほうふつ【水天彷彿】
はるかな海上の水と空とが接していて、どこまでが水でどこまでが空かはっきり見分けられないさま。▽「水天」は海と空。「彷彿」はぼんやりしてはっきりしないさま。「彷彿」は「髣髴」とも書く。
せいてんのへきれき【青天霹靂】
まったく予期しなかった突然の出来事。急に受けた衝撃や打撃。快晴の空に不意に轟とどろいた雷の音という意味。
せいてんはくじつ【青天白日】
よく晴れわたった青空と日の光。転じて、潔白で後ろ暗いことのないことのたとえ。また、無実であることが明らかになること。▽「白日」は輝いて白い太陽のこと。「白日青天はくじつせいてん」ともいう。