けんけんしせい【見賢思斉】
賢人を見ては自分もそのような人になりたいと思うこと。▽「斉」は等しいこと。一般に「賢けんを見みては斉ひとしからんことを思おもう」と訓読を用いる。
けんけんひきゅう【蹇蹇匪躬】
自分のことは後回しにして苦労を重ね、主人に尽くすこと。▽「蹇蹇」は忠義を尽くすさま。また、非常な困難を身を苦しめて救うさま。「匪」は非に同じ。「躬」はわが身。「匪躬」は自分のために非常な苦労をするのではない意。
けんしょうじょうぶつ【見性成仏】
本来もっている自分の本性・仏心を見きわめて悟ること。すべての人が本来的に仏であることが体感としてつかみうることをいう。▽仏教語。特に禅宗の語。「見性」は自己の本性を見きわめること。
けんばのとし【犬馬之年】
するべきこともせず、いたずらに年齢を重ねること。自分の年齢をいうときに謙遜していうことば。犬馬の齢よわい。馬齢。
けんばのろう【犬馬之労】
自分が主人や他人のために力を尽くして働くことを謙遜けんそんしていう語。犬や馬ほどの働きという意から。
けんろのぎ【黔驢之技】
自分の稚拙な腕前を自覚せずに示して恥をかくこと。また、見かけ倒しの劣った腕前・技量。▽「黔」は地名。黔州けんしゅう。今の中国貴州省。「驢」はろば。「技」は「わざ」とも読む。
げんせきせいがん【阮籍青眼】
阮籍は俗世にこだわらない人であったが、自分の気に入った人は黒い目で迎え、世俗にとらわれた気にいらない人には白い目で応対したこと。▽「阮籍」は中国三国時代の魏ぎの人。竹林ちくりんの七賢しちけんの一人。老荘ろうそうの学を好み、世俗の儒教道徳をきらって、そうした人たちを白眼視した。『蒙求もうぎゅう』の一句。
こうがいふんげき【慷慨憤激】
政治や社会など世の中の不正や自分の不運などを激しく憤り嘆くこと。また、そのさま。
こうがんむち【厚顔無恥】
厚かましく、恥知らずなさま。他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。▽「厚顔」は厚かましいこと。ずうずうしいさま。面の皮が厚いこと。「無恥厚顔むちこうがん」ともいう。
こうげざいしん【高下在心】
物事の成否は自分自身の心がけ次第で決まるということ。また、賞罰などを自分の思うままにすること。