いちもんいっとう【一問一答】
一つの質問に対して、一つの答えをすること。また、質問と答えを繰り返すこと。質疑応答や問題集などの一つの形式。
いっしんいったい【一進一退】
あるいは進み、あるいは退くこと。状態や情勢がよくなったり悪くなったりすること。▽「一…一…」は「あるいは…あるいは…」「…したり、…したり」の意。
いっちいちらん【一治一乱】
あるいは治まり、あるいは乱れる意。多くは治まったり乱れたりを繰り返すこの世の治乱の様相をいう。▽「一…一…」は「あるときは…あるときは…」「あるいは…あるいは…」の意。
いっちょういっし【一張一弛】
弦を強く張ったり、ゆるめたりすること。転じて、人に厳しく接したり、やさしく接したりすること。政治家・上司、また教育者の心得で、時には厳格に、時には寛大に程よく人に接するべきことをいう。また、現在では取引所の用語として、相場が小幅に高下を繰り返すこと。▽「一弛一張いっしいっちょう」ともいう。
えいこせいすい【栄枯盛衰】
栄えることと衰えること。栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさをいう。▽「栄枯」は草木が茂り盛んなことと枯れしぼむこと。転じて、人や家門などの繁栄や衰退をいう。
えいごうかいき【永劫回帰】
宇宙は永遠に循環運動を繰り返すものであるから、人間は今の一瞬一瞬を大切に生きるべきであるとする思想。生の絶対的肯定を説くニーチェ哲学の根本思想。▽ドイツ語ewigewiederkunftの訳語。
かいざんとうかい【回山倒海】
勢いがきわめて盛んな形容。山をころがし海をひっくり返す意から。▽「回」はまわる、まわす意。「山やまを回めぐらし海うみを倒たおす」と訓読する。
かいてんのじぎょう【回天事業】
天下を一変させるほどの大きな事業。世の中の情勢を変えてしまうほど大きな事業。▽「回天」は天を回転させる意。天下の形勢を一変すること。「回」は「廻」とも書く。
きしかいせい【起死回生】
死にかかった人を生き返らす意。医術のすぐれて高いことの形容。転じて、崩壊や敗北などの危機に直面した状態を、一気によい方向に立て直すこと。絶望的な状況を立て直し、一挙に勢いを盛り返すこと。▽「起死」「回生」はともに、死にかかった人を生き返らせること。「回生起死かいせいきし」ともいう。
きゅうりゅうゆうたい【急流勇退】
官職などをいさぎよく、きっぱりと辞めること。船が急流中で勇敢にさっと引き返すように、仕事の調子のいいうちに、機を見て辞職する意から。▽「勇退」は勇敢に退くこと。また、思い切りよく地位を退くこと。