えんちょうこくい【円頂黒衣】
僧の姿かたちのこと。また、僧のこと。▽「円頂」は髪をそった丸い頭。「黒衣」は墨染めの法衣ほうえの意。
えんとうほうそく【円頭方足】
人間のこと。▽「円頭」は丸い頭。「方足」は四角い足。古代の中国では、人間の丸い頭は天にかたどり、方形の足は地にかたどったもので、自然に則のっとってできていると考えられた。
かいとうかんめん【改頭換面】
表面は変わったようでも内実は変わらないことのたとえ。古い顔が新しい顔に変わり改まる意から。▽「頭こうべを改あらため面めんを換かう」と訓読する。
かとうせいじ【寡頭政治】
少数の者が権力をにぎって行う独裁的な政治。▽「寡」は少ない意。「寡頭」は少人数の支配者をいう。
かんのうとち【肝脳塗地】
むごたらしい死にざまや殺され方のこと。また、忠誠を誓って、どんな犠牲も惜しまないことのたとえ。死者の腹から内臓が飛び出し、頭が割られて脳味噌のうみそが出て泥まみれになっているさま。死者の肝臓や脳が泥まみれになっている意から。▽「肝脳」は肝臓と脳髄。「塗地」は土まみれになること。また転じて、戦いに負けるさま。「塗」はまみれる意。一般に「肝脳かんのう地ちに塗まみる」と訓読を用いる。
がんめいころう【頑迷固陋】
頑固で視野が狭く、道理をわきまえないさま。また、自分の考えに固執して柔軟でなく、正しい判断ができないさま。頭が古くかたくななさま。▽「頑迷」はかたくなで道理に暗いこと。「固陋」はかたくなで見識が狭いこと。また、頑固で古いものに固執すること。「迷」は「冥」と書くこともある。
ほうとうこうめん【蓬頭垢面】
身だしなみに無頓着むとんちゃくで、むさくるしいこと。また、疲れ切った貧しい様子。乱れた髪と垢あかまみれの顔の意から。▽「蓬頭」はよもぎのような、ぼさぼさに乱れた髪。「蓬」はよもぎの意。「垢面」は垢まみれの顔。「垢」は「く」とも読む。
りこしゅぎ【利己主義】
自分の利益や楽しみを最優先に考えて行動するやり方。エゴイズム。己の利害だけを行為の基準として、他人や社会全般の利害を念頭に置かない考え方。
りゅうとうげきしゅ【竜頭鷁首】
天子や貴人の乗る船。また、立派な船。竜の彫り物や鷁の頭を船首・船側につけた船。風流を楽しむ船。▽「鷁」は水鳥の名。風波に耐えてよく飛ぶところから水難よけとされる。「竜」は「りょう」、「首」は「す」とも読む。
りゅうとうだび【竜頭蛇尾】
初めは勢いがよいが、終わりのほうになると振るわなくなること。頭は竜のように立派なのに、尾は蛇のようにか細くて、前と後とのつりあいがとれない意から。▽「竜」は「りょう」とも読む。