ぐんゆうかっきょ【群雄割拠】
多くの英雄や実力者たちが各地に勢力を張り、互いに対立して覇はを競い合っていること。▽「群雄」はたくさんの英雄・実力者。「割拠」はそれぞれが土地を分かち取り、そこを本拠として勢力を張ること。中国や日本の戦国時代などの状況をいう。
こうさいだつもく【光彩奪目】
目を見張るばかりの美しい輝きやいろどり。▽「光彩」は美しく輝く光。また、鮮やかないろどりの意。美人の形容ともなる。「奪目」はすばらしさで、見る者をうっとりさせること。「彩」は「采」とも書く。一般に「光彩こうさい目めを奪うばう」と訓読を用いる。
ごうがんふそん【傲岸不遜】
おごりたかぶって人を見下すさま。思いあがって謙虚さのないさま。▽「傲岸」はお高くとまって威張ること。「傲」はおごる意。「岸」は切り立った崖がけの意で、際立って高い、角立つさま。「不遜」は高ぶってへりくだらないこと。
しゅしゅたいと【守株待兎】
いたずらに古い習慣やしきたりにとらわれて、融通がきかないたとえ。また、偶然の幸運をあてにする愚かさのたとえ。木の切り株を見守って兎うさぎを待つ意から。▽一般に「株かぶを守まもりて兎うさぎを待まつ」と訓読を用いる。
じゅんぷうまんぱん【順風満帆】
物事がすべて順調に進行することのたとえ。追い風を帆いっぱいに受けて、船が軽快に進む意から。▽「順風」は人や船が進む方向に吹く風。追い風のこと。「満帆」は帆をいっぱいに張ること。
じょうえんかすい【上援下推】
上の者から引き立てられ、下の者から推挙されること。▽「援」は引っ張る、登用する。「推」はすすめる、推挙する意。
へんぷくしゅうしょく【辺幅修飾】
体裁を繕うこと。また、うわべや外見を飾り見栄を張ること。布の縁をかがって、ほころびのないようにする意から。▽「辺幅」は布地のへり、縁。転じて、外見の意。「修飾」は繕い飾ること。「辺幅へんぷくを修飾しゅうしょくす」と訓読する。「修飾辺幅しゅうしょくへんぷく」ともいう。
めいもくちょうたん【明目張胆】
恐れることなく、思い切って事に当たること。また、はばかることなく、公然と物事をやってのけること。▽「明目」は目を見張って、よく物を見ること。「張胆」は肝きもを張る、勇気を奮って事に当たる意味。後世には、よくないことを公然とするときに多く用いるようになった。「目めを明あきらかにし胆きもを張はる」と訓読する。
めんちょうぎゅうひ【面張牛皮】
面の皮の厚いことのたとえ。非常に厚かましいこと。鉄面皮。面に牛皮を張る意から。