いちもんはんせん【一文半銭】
ごくわずかの金銭のたとえ。▽「文」「銭」は昔の小銭の単位。「半銭」は「きなか」と読むことがある。「少しの金も…しない」という意で、金惜しみするときに用いられることが多い。
いっしはんせん【一紙半銭】
一枚の紙と半文はんもんの銭ぜに。ごくわずかなもののたとえ。また、ごくわずかの金銭のたとえ。仏家では寄進の額が少ないことにいう。
いってきせんきん【一擲千金】
一時に惜しげもなく大金を使うこと。大事を思い切りよく実行すること。豪快な振る舞いや思い切りのよいたとえ。一度の賭かけに惜しげもなく大金を賭ける意から。▽「擲」は投げる、投げ出す意。「千金一擲せんきんいってき」ともいう。
ぞくしゅうふんぷん【俗臭芬芬】
俗っぽく下品であること。世俗にまみれていること。金銭欲や名誉欲が強く、それを隠そうともしないこと。
ふうきふうん【富貴浮雲】
富と地位は、浮き雲のようなものである意。人としての道を逸脱して得た富や地位は、はかなく頼りにならないこと。また、名利に無関心で金銭や地位に心を動かされることのないたとえ。一般に富と地位は、はかなく頼りにならないものである意にも用いられる。▽「富貴」は財産があって身分が高いこと。
みょうもんりよう【名聞利養】
世間の名声を得たいという欲望と、財産を蓄えたいという欲望。▽仏教語。「名聞」は世俗の評判、「利養」は財産を作り、生活を豊かにすること。仏教の五欲(財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲)のうちの二つ。
むりさんだん【無理算段】
苦しいやりくりをして、物事や金銭の都合をつけること。▽「無理」は困難を承知で強引に物事を行うこと。「算段」は方法を工夫すること。特に金銭の場合に用いる。