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１ 気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。また、思いがけない幸せ。冥助 (みょうじょ) 。冥利 (みょうり) 。「—を願う」「命—」
２ 神仏の加護・恩恵に対するお礼。
「薬代を—のためにつかはしたし」〈浮・永代蔵・六〉
３ 「冥加金」の略。
「この銀を…改めて尼御へ布施、せめて娘が—ぢゃわいのう」〈浄・歌祭文〉
出典：デジタル大辞泉（小学館）
冥加無し
１ 神仏の冥加を受けられない。神仏に見放されている。「兄に向かって弓引かん事、—・きにあらずや」〈古活字本保元・中〉 ２ 《「冥加なり」を強めた言い方として》冥加に余るさま。かたじけない。もったいない。「さやうに—・き事、何とてか申すぞ」〈伽・文正〉
冥加に余る
冥加が身に過ぎてありがたい。分に過ぎてもったいない。冥加に尽きる。「—・るもてなし」
冥加に尽きる
１ 神仏の加護から見放される。「—・きる悪事の数々」 ２ 「冥加に余る」に同じ。
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出典：青空文庫
･･･「兵衛――兵衛は冥加な奴でござる。」――甚太夫は口惜しそうに呟い･･･ 芥川竜之介「或敵打の話」
･･･自分は天の冥加に叶って今かく貴い身にはなったが、氏も素性もないも･･･ 幸田露伴「魔法修行者」
･･･それまで拝見すれば女冥加と手の内見えたの格をもってむずかしい･･･ 斎藤緑雨「かくれんぼ」
茗荷
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