から/に の解説 - 小学館 類語例解辞典

から/に の共通する意味

動作の起点である相手を表わす。

から/に の使い方

から
▽私はこの化粧品を彼女から買った ▽先生からのことづけ ▽配達人から荷物を渡された
▽関係者に話を聞く ▽友達に鉛筆を借りる ▽車にはねられた

から/に の使い分け

だれかが動作を行ったとき、動作を受ける側にたってその事態を表現することがある。たとえば、相手が「教える」という動作を行うとき、動作の受け手からみるとそれは「教えられる」という受身の動作であり、また「習う」「教わる」という動作でもある。このような場合、動作の起点である相手は「から」で表わすが、「に」に言い換えられることが多い。
物事の移動に視点をおく場合には、相手を「から」で表わす。「から」で相手を表わす動詞には、「買う」「預かる」「奪う」などがある。
相手に視点をおく場合は、相手を「に」で表わす。特に、物事の移動を伴わないときには、「から」は用いにくい。「車からはねられた」とは言えない。
「教わる」「習う」「貰う」「借りる」などは、相手を「から」でも「に」でも表わすことができる。

から/に の類語対比表

父…英語を教わる母…鍵かぎを預かる犬…かまれる
から