い・ける

の解説

［動カ下一］《行くことができる意から》

1. １ 相当にうまくできる。「歌だけでなく、踊りも—・ける」

1. ２ 相当の量の酒が飲める。「なかなか—・ける口だ」

1. ３ 飲食物の味がよく、おいしい。いただける。「ここの料理はちょっと—・ける」

い・ける【生ける／^▽活ける】

の解説

［動カ下一］［文］い・く［カ下二］《「生きる」に対して「生かす」の意。花などを生かしておくというところから》

1. １ 眺めて楽しむために花や枝などを形を整えて花器や瓶に挿す。「菊を—・ける」

1. ２ 草木を植える。「鉢に草花を—・ける」

1. ３

   1. ㋐命を保たせる。生き続けさせる。

      「これらを—・けて媒鳥 (をとり) にて取らば」〈宇津保・藤原の君〉

   2. ㋑生き返らせる。

      「この馬—・けて給はらむ」〈古本説話集・五八〉

   3. ㋒魚を生かして飼う。

      「（鱸 (すずき) ヲ）生洲 (いけす) へ—・けておきました所が」〈滑・八笑人・三〉

い・ける【^▽埋ける】

の解説

［動カ下一］［文］い・く［カ下二］《「生ける」と同語源》

1. １ 炭火を灰の中にうめる。また、炭火を火鉢などの灰の上に整えて置く。「火を灰に—・ける」「火鉢に炭を—・ける」

1. ２ ものを土の中にうめる。また、保存のために野菜などをうめる。「土管を—・ける」「ごぼうを—・ける」

いけ‐る【生ける】

の解説

［連語］《動詞「い（生）く」（四段）の已然形＋完了の助動詞「り」の連体形》生きている。「生きとし—もの」

[補説]現代語では「生けるがごとく」のような文語表現や連体詞のように用いることが多い。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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