
1 それと決まっていること。また、いつもそうすること。
「『ろおれんぞ』のいる方へ眼づかいをするが―であった」〈芥川・奉教人の死〉
2 確かなこと。真実。
「嚊 (かか) も嘗められたというが―かや」〈逍遥・役の行者〉
3 (修飾する語を受けて)その通りであること。「案の―」
4 仏語。精神を集中して心を乱さないこと。三昧 (さんまい) 。禅定。
5 弓の弦の中心を麻で巻いて太くし矢筈 (やはず) をかけるところ。さぐり。
6 (限度・範囲の意から転じて、接続助詞的に用いて)…であるものの。…とはいうものの。
「小兵といふ―十二束三伏 (みつぶせ) 弓は強し」〈平家・一一〉
「―、千年万年の齢 (よはひ) をたもち」〈虎寛狂・松脂〉
⇒てい