《「へみ」の音変化》有鱗 (ゆうりん) 目ヘビ亜目の爬虫 (はちゅう) 類の総称。体は円筒形で細長く、四肢を欠く。全身うろこにおおわれ、腹部のうろこを起伏させながら体をくねらせて進む。舌は先が二つに分かれ、空気の振動やにおい、温度差を感じ取る。目は1枚の膜に覆われ、まぶたは固着していて動かない。卵生または卵胎生。カエル・ネズミ・小鳥や鳥の卵を捕り、丸飲みする。アオダイショウなど無毒のもの、マムシ・ハブなど有毒のものがある。南極を除く各大陸に広く分布するが、熱帯・亜熱帯に多い。一般に、執念深いなどとして人に嫌われるが、神の使いなどともされる。くちなわ。ながむし。かがち。《季 夏》「—逃げて我を見し眼の草に残る/虚子」