しら・む【白む】

の解説

［動マ五（四）］

1. １ 白くなる。特に、夜が明けて空やあたりが薄明るくなる。「東の空が—・む」

   1. 「半ば—・みたる髪」〈鴎外・舞姫〉

1. ２ 興がさめる。しらける。「座が—・む」

1. ３ 衰える。

   1. 「晴明が土御門の家に、老い—・みたる老僧来りぬ」〈宇治拾遺・一一〉

1. ４ 技術・能力がさがる。楽器などの調子が悪くなる。

   1. 「（琴ニ）手触れで久しくなりにけるに、音 (こゑ) も—・まず」〈宇津保・俊蔭〉

1. ５ 勢いがくじける。負けそうになる。

   1. 「山名が兵ども進みかねて少し—・うてぞ見えたりける」〈太平記・三二〉

1. ６ 色が取れる。

   1. 「（鼻ニ付ケタ紅ガ）さらにこそ—・まね」〈源・末摘花〉

類語

• 白ける(しらける)

関連語

• 白茶ける(しらちゃける)

しら・む【調む】

の解説

［動マ下二］「調べる」に同じ。

• 「秋の名残を惜しみ、琵琶を—・めて」〈平家・五〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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