[動ラ五(四)]
2 漕 (こ) いだり、走らせたりして進める。「車を—・る」
3 そちらへ向ける。「目を—・る」
5 心配などをまぎらすようにする。はらす。「酒に憂さを—・る」「思いを—・る」
7 口にする。ちょっと酒などを飲む。「タバコは—・りません」「一杯—・る」
8 どうにか生活する。「この給料では—・っていけない」
10 (「殺る」とも書く。俗語で)殺す。「ひと思いに—・ってしまえ」
11 失敗する。「また—・ってしまった」
12 物事をうまくやる。なしとげる。「ついに—・ったぞ」
13 病気やけがをする。「三つの時に水疱瘡 (みずぼうそう) を—・った」「腰を—・る」
14 俗に、性交する。
15 逃がす。
「やあやあ者共、六郎—・るな遁すなと」〈浄・矢口渡〉
16 (他の動詞の連用形に付いて)
17 (補助動詞)動詞の連用形に「て」を添えた形に付く。
出典:青空文庫
・・・可哀がって遣るから、もっと此方へおいで」といった。 レリヤはこう・・・ 著:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ 訳:森鴎外「犬」
・・・拍子に掛けて、トンと遣る、キイと鳴る、トントン、きりりと鳴く。 ・・・ 泉鏡花「海の使者」
・・・みんな嫁さんに遣るんだぜ。」 とくるりと、はり板に並んで向をかえ・・・ 泉鏡花「海異記」