いっこくせんしゅう【一刻千秋】
ほんのわずかな時間が、千年に思えるほどに待ち遠しいこと。
いっこけいせい【一顧傾城】
美女がちらりと流し目をおくるだけで、一つの町を支配する男が夢中になって我を忘れ、町が滅んでしまうという意から、絶世の美女のたとえ。
いっさいうじょう【一切有情】
この世に生をうけたもの、生きているもののすべて。
いっさいかいくう【一切皆空】
仏語。あらゆる現象や存在には実体がなく、空であるということ。
いっさいかいじょう【一切皆成】
《「一切皆成仏」の略》仏語。一切の衆生にはみな仏性があるから成仏が可能であるということ。
いっさいがっさい【一切合切】
なにもかもすべての意。▽「一切」「合切」はともに全部、残らずみなの意で、同意の語を重ねて、「一切」の意味を強めたもの。「切」は「財」とも書く。
いっさいしゅじょう【一切衆生】
この世に生きているすべてのもの。生きとし生けるもの。特に人間に対していうことが多い。▽仏教語。「一切」はすべて、あらゆるの意。「衆生」は生きとし生けるもの。すべての生物。
いっししちしょう【一死七生】
天上界で一度死んで、七たびこの世に生まれ変わるという意。転じて、何度も生まれ変わること。この世に生まれ変わる限りどこまでもということ。また、あくまでも、どこまでもの意。▽「一死」は一回だけの死。「七生」は七たび生まれ変わること。何度も生まれ変わること。また、永遠にの意。
いっしそうでん【一子相伝】
学問や技芸などの秘伝や奥義を、自分の子供の一人だけに伝えて、他には秘密にして漏らさないこと。▽「相伝」は代々伝えること。
いっしどうじん【一視同仁】
すべてを平等に慈しみ差別しないこと。えこひいきがなく、だれかれの区別なく同じように人を遇すること。また、身分・出身・敵味方などにかかわらず、どんな人でも平等に慈しみ、禽獣きんじゅうにも区別なく接すること。▽「一視」は同じように見ること。「仁」は思いやり・愛情の意。「同仁一視どうじんいっし」ともいう。