あんこうそえい【暗香疎影】
どこからともなく漂いくる花の香りと、月光などに照らされて、まばらに映る木々などの影の意。多く梅の花や梅の木についていう。▽「暗香」はどこからともなく漂うよい香り。また、暗闇くらやみの中に漂うよい香り。花の香り、特に梅花の香りをいうことが多い。
いきんのえい【衣錦之栄】
立身出世して、富貴になり、きらびやかな衣服を着て故郷に帰る栄誉のたとえ。
いっきょいちえい【一虚一盈】
あるいはむなしく、あるいは満ちる意。一定の形を保たず、消えたり現れ満ちたり、常に変化して予測しにくいことのたとえ。▽「虚」はむなしい、なくなる意。「盈」は満ちること。「一…一…」は「あるときは…あるときは…」の意。
いっしょういちえい【一觴一詠】
酒を飲みながら詩を歌って、風流に楽しむこと。ひとさかずきの酒を飲み、一つの詩を歌う意から。▽「觴」はさかずき。「詠」は詩を作ること、詩を歌うこと。「一詠一觴いちえいいっしょう」ともいう。
えいかしゅうえい【栄華秀英】
草木の花の総称。▽出典の解説では「栄」は草の花、「華」は木の花、「秀」は花が咲かないで実を結ぶもの、「英」は花が咲いて実を結ばないものという。「華」は「が」とも読む。
かじょうぼうえい【過剰防衛】
自分の身を守るために、正当として許される一定の限度を超えて反撃すること。▽「過剰」は必要以上に多くあること。
かちょうふうえい【花鳥諷詠】
四季の移り変わりによる自然界や人間界のあらゆる現象を、そのまま客観的にうたうべきであるとする俳句理念。▽高浜虚子たかはまきょしが提唱し、ホトトギス派の基本理念となった。「花鳥」は自然のたとえ。「諷詠」は詩歌をうたい作ること。
がんしゃせきえい【含沙射影】
陰険な方法で人に危害を加えること。
きょうぞんきょうえい【共存共栄】
二つ以上のものが互いに敵対することなく助け合って生存し、ともに栄えること。▽「共存」は二つ以上のものが敵対することなく、生存したり存在したりすること。「共栄」はともに栄えること。「存」は「そん」とも読む。
しょうすうせいえい【少数精鋭】
優秀でえりぬきの人材のこと。数は少ないが能力にすぐれた集団。もとは、選び抜かれた少人数の優秀な兵士をさす。