きんしつそうわ【琴瑟相和】
人と人の仲、特に夫婦の仲がむつまじいことのたとえ。
きんしんしゅうこう【錦心繍口】
詩文の才能にすぐれているたとえ。美しくすぐれた思いと言葉の意から。▽「錦心」は錦にしきのように美しい思いや心をいう。「繍口」は刺繍ししゅうのように美しい言葉。
きんしんしゅうこう【錦心繡口】
詩や文章を書く才能にすぐれていることのたとえ。また、そういう人をほめたたえるときにいうことば。
きんじゅういてき【禽獣夷狄】
中国周辺にいる異民族を卑しんでいう語。▽「禽獣」は鳥やけだもの。「夷狄」は異民族・未開人の意。
きんじょうてっぺき【金城鉄壁】
非常に守りの堅いことのたとえ。また、非常に堅固で、付け込むすきがないことのたとえ。金や鉄のようにきわめて堅固な城壁の意から。
きんじょうてんか【錦上添花】
善美なものの上に、さらに善美なものを加えること。本来、美しい錦にしきの上に、さらに美しい花を添える意。よいもの、美しいもの、めでたいことなどが重なることに用いる。▽「錦」は美しい綾織物あやおりもの。一般に「錦上きんじょうに花はなを添そう」と訓読を用いる。
きんじょうとうち【金城湯池】
非常に守りの堅いたとえ。また、他から付け入り攻め込みにくい堅固な備えのたとえ。▽「金城」は金で築いた堅固な城。「湯池」は熱湯をたぎらせた堀のこと。
きんじょがっぺき【近所合壁】
近くの家々のこと。隣近所。▽「合壁」は壁一枚を隔てた隣のこと。
きんせいぎょくしん【金声玉振】
才知や人徳が調和して、よく備わっているたとえ。すぐれた人物として大成することをいう。本来、鐘を鳴らして音楽を始め、磬けいを打って音楽をまとめ収束する意。▽「金」は鐘。「声」はここでは鳴らす意。「玉」は磬のことで、玉石で作った「へ」の字に曲がった打楽器。「振」はまとめ収めること。一説に整える意。「玉振」は磬を鳴らして曲をしめくくること。中国古代で音楽を奏するのに、まず鐘を鳴らして音楽を始め、次に糸・竹の楽器を奏でて、終わりに磬を打ってしめくくった。始まりと終わりの整っているさまをいい、もと孟子もうしが孔子の人格を賛美した語。
きんせきのまじわり【金石之交】
固い友情のこと。また、変わらない交際のこと。