いかんせいじ【衣冠盛事】
名門の家に生まれて功績をあげ、その家の盛んな名声を引き継ぐこと。また、その者。▽「衣冠」は衣服とかんむりの意から、立派な家柄・名門をいう。「盛事」は立派な事業、また、盛大な事柄の意。
いきけんこう【意気軒昂】
意気込んで、奮い立つさま。元気や勢力が盛んなさまで、威勢のいい様子。▽「意気」はあふれ出る元気、「軒昂」は高くあがる意。
いきしょうちん【意気消沈】
元気をなくすこと。しょげかえること。▽「消沈」は気力などが衰えること。「消」は「銷」とも書く。
いきしょうてん【意気衝天】
意気込みや元気が、このうえなく盛んな状態。▽「衝天」は天を突き上げる意。勢いの盛んなことのたとえ。「意気いき天てんを衝つく」と訓読する。
いきじじょ【意気自如】
物事に驚き恐れたりせず、気持ちがふだんと変わらず平静なさま。▽「意気」は気持ち・心持ちの意。「自如」は平気で落ち着いたさま。
いきそそう【意気阻喪】
意気込みや元気がくじけ弱ること。▽「阻喪」は気力がくじけ、勢いがなくなること。「阻」は「沮」とも書く。
いきとうごう【意気投合】
互いの気持ちや考えなどが、ぴったりと一致すること。気が合うことをいう。▽「投合」はぴったりと合う意。「投」も合う、かなう意。
いきんかんきょう【衣錦還郷】
きらびやかな衣服を着て故郷に帰ることから、立身出世して、故郷へ帰ることのたとえ。
いくどうおん【異口同音】
多くの人がみな口をそろえて、同じことを言うこと。また、みんなの意見が一致すること。▽「口」は「こう」とも読む。
いけんいっせつ【夷険一節】
平和で順調なときも逆境にあるときも、節操を変えないこと。▽「夷険」は土地の平らな所と険しい所の意。太平と乱世、また、順境と逆境のたとえ。「節」は節操の意で、節義を守って変えないこと。