さんしゃていりつ【三者鼎立】
互角の勢力を持つ三者が、並び存立していること。また、張り合って争うこと。三みつ巴どもえ。
さんじゃくのしゅうすい【三尺秋水】
研とぎ澄まされた刀が放つ光のこと。冷たく凛りんとした刀の光の輝き。
さんじゅうしちさい【三汁七菜】
本膳料理の膳立ての一。三の膳付きの特に丁重なもの。本膳に一の汁・なます・煮物・飯・香の物、二の膳に二の汁・平皿・猪口(ちょく)、三の膳に三の汁・刺身・茶碗、向こう膳には焼き物をつける。
さんじゅうじりつ【三十而立】
三十歳のこと。学識や道徳観も確立して、世に立つ自信も得る年齢であるということ。
さんじゅうろくけい【三十六計】
昔の兵法にあった三十六のはかりごと。多くの計略。転じて、どんな策を講ずるよりも、逃げることが一番の策であるということ。逃げるが勝ち。
さんずんふりつ【三寸不律】
長さ三寸という短い筆のこと。また、たった三寸の筆のように短いこと。
さんせいのよう【三牲之養】
親を豪華な食事でもてなし孝行すること。親孝行を惜しまないという意。
さんせきのどうじ【三尺童子】
子どものことで、だいたい七~八歳の子。成人に比して「小さな子どもでさえ」という意味も持つ。
さんぜりょうだつ【三世了達】
仏教のことばで、過去・現在・未来の三世を仏は広く見通しているということ。
さんぜんせかい【三千世界】
全宇宙、この世のすべて。仏教でいう世界観で、須弥山しゅみせんを中心に、周囲に四大洲があり、その周りに九山八海があり、われわれの住む小世界を形成し、この一つの世界を千合わせたものを小千世界、小千世界を千合わせて中千世界、さらに中千世界を千合わせて大千世界。この大千世界は千が三つ重なるので三千大世界、略して三千世界という。この三千世界が一仏の教化の及ぶ範囲とされた。俗に世間の意に用いられることもある。