じじぶつぶつ【事事物物】
あらゆる物事。一つ一つすべての事柄。それぞれの物事。▽「事物」のそれぞれの語を重ねて、意味を強めた語。
じねんほうに【自然法爾】
浄土真宗じょうどしんしゅうで、自力をすて、如来にょらいの絶対他力にまかせきること。人為を捨て、ありのままにまかせること。▽仏教語。「自然」はおのずからそうであること。「法爾」はそれ自身の法則にのっとって、そのようになっていること。「法爾自然ほうにじねん」ともいう。
じめいのり【自明之理】
根拠をあげて証明するまでもない、あたりまえの真理。説明の必要がなく、それ自体で、だれの目にも、明らかなこと。いわずもがな。
じゅうにんといろ【十人十色】
考え・好み・性質などが、人によってそれぞれに異なること。
じゅうねんひとむかし【十年一昔】
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。十年という年月を区切りとして、それ以前は昔のように思われるということ。
じゅうべんじゅうぎ【十便十宜】
画題の一。中国、清の文人李笠翁(李漁)が、山居にはそれぞれ10の便と宜とがあるとうたった詩を主題としたもの。池大雅(いけのたいが)・与謝蕪村合作の画帖が有名。
じゅそくたじょく【寿則多辱】
長生きすれば、それだけ恥をかくことも多いということ。また、長く生きることは、多くの恥をさらすことになるということ。
じゅんいつむざつ【純一無雑】
混じり気がないさま。また、性質などが純粋で偽りや邪心がないこと。▽「純一」「無雑」はともに混じり気のないこと。また、そのさま。
じょうこうかこう【上行下効】
上の者が行うと、下の者がそれを見習うこと。▽「上行」は上に立つ者が行うこと。また、その行い。「効」はならう、まねる意。「上かみ行おこなえば下しも効ならう」と訓読する。
じょうこしゃそ【城狐社鼠】
君主や権力者のかげに隠れて、悪事を働く者のたとえ。城や社という安全なところに巣くって、悪さをするきつねやねずみの意から。▽「城狐」は城に棲すむきつね。「社」は土地神を祭るやしろ。「社鼠城狐しゃそじょうこ」ともいう。