しかいけいてい【四海兄弟】
真心と礼儀を尽くして他者に交われば、世界中の人々はみな兄弟のように仲良くなること。また、そうすべきであること。▽「四海」は四方の海。転じて、天下、世界中の意。「兄弟」は「きょうだい」とも読む。
しかくしめん【四角四面】
生真面目で、面白おもしろみに欠けること。考え方や態度などが、まじめすぎて、堅苦しいこと。
しきそくぜくう【色即是空】
現世に存在するあらゆる事物や現象はすべて実体ではなく、空無であるということ。▽仏教語。「色」はこの世のすべての事物や現象。「空」は固定的な実体がなく空無であること。
しきょうしじゅん【至恭至順】
このうえなく素直で従順なさま。▽「至」はいたって、このうえなくの意。「恭」は慎み深いこと。おとなしいこと。「順」は逆らわないこと。
しこうしへい【至公至平】
このうえなく公平であること。また、そのさま。▽「至」はこのうえなく。「公平」のそれぞれの語に「至」を添えて意味を強めた語。
しだいさいそ【志大才疎】
志は雄大だが、それに見合った才能に欠けること。▽「疎」はあらい、まばらの意。「疎」は「疏」とも書く。
しちじゅうこき【七十古稀】
七十歳の高齢に達するまで、長く生きるということは、昔からまれであるとうたった杜甫とほの詩から。「人生じんせい七十しちじゅう、古来こらい稀まれなり」の略。
しちなんくやく【七難九厄】
七と九の年回り(十七歳や四十九歳など)は災難がありがちだという俗信。
しっぷうけいそう【疾風勁草】
苦境や厳しい試練にあるとき、初めて意志や節操が堅固な人であることが分かるたとえ。強い風の中に折れずにいる強い草の意、また、強い風が吹いて、初めて強い草であることが分かる意から。▽「疾風」は激しく速く吹く風。はやて。「勁草」は強い草。節操の堅い人のたとえ。「疾風しっぷうに勁草けいそうを知る」の略。
しのうこうしょう【士農工商】
官吏・農民・工人・商人の職分による四つの身分階級。日本では近世封建社会の身分制で、武士・農民・職人・商人をいう。