ふうせいかくれい【風声鶴唳】
おじけづいて、わずかなことにも恐れおののくことのたとえ。▽「風声」は風の音。「鶴唳」はつるの鳴き声。わずかな物音にもおびえるたとえ。「鶴唳風声かくれいふうせい」ともいう。
ふえきりゅうこう【不易流行】
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。蕉風俳諧しょうふうはいかいの理念の一つ。解釈には諸説ある。▽「不易」はいつまでも変わらないこと。「流行」は時代々々に応じて変化すること。
ふかしぎ【不可思議】
物事の奥底が深く、考えてもよく理解できず、ことばでも的確に表現できないさま。また、そのような現象。また、一般に原因も定かでない奇妙な現象。
ふたくしゅだん【不択手段】
目的を達するために、どんなことでもすること。
ふへんだとう【普遍妥当】
どんなものにも、どんなときにも適切に当てはまるさま。時間や空間などのどんな条件下でも、すべてのものに共通して当てはまることをいう。▽「普遍」はすべてのものに共通していること。「妥当」は適切に当てはまること。
ふろうちょうじゅ【不老長寿】
いつまでも年をとらず、長生きすること。▽「長寿」は長生き・長命。
ふろうふし【不老不死】
いつまでも年をとらず、死なないこと。いつまでも老いることなく生きること。
ぶうんちょうきゅう【武運長久】
武人としての命運が長く続くこと。また、出征した兵がいつまでも無事なこと。▽「武運」は戦いにおける勝敗の運。また、武人としての命運。
ぶんぼうそうぎゅう【蚊虻走牛】
ごく小さなものでも、強大なものを制することができるというたとえ。また、微細な事柄から大きな事件に発展することがあるというたとえ。
へいそうせんきん【弊帚千金】
自分の短所が分からないたとえ。また、自分のものならどんなにつまらないものでも、宝物のように思えるたとえ。自分のものだけをよいと思うたとえ。▽「弊帚」は破れてぼろぼろになったほうき。「千金」は貴重なことの形容。大したことのない自分のものを貴重と思う意。「弊」は「敝」とも書く。また、「千金弊帚せんきんへいそう」ともいう。