しょうすうせいえい【少数精鋭】
優秀でえりぬきの人材のこと。数は少ないが能力にすぐれた集団。もとは、選び抜かれた少人数の優秀な兵士をさす。
しんこうきふ【神工鬼斧】
人間の技とは思えない、精巧でち密な工芸品や美術品のこと。鬼神きじんが斧おのをふるって、作品を作り上げたようだという意味。神わざ。名人芸。
しんしほしゃ【唇歯輔車】
一方がだめになると、他方もだめになってしまうような、お互いが助け合うことによって成り立つ関係のたとえ。もちつもたれつの関係をいう。▽「唇歯」はくちびると歯。「輔車」は頬骨ほおぼねと下あごの骨のことで、一説に車の添え木と車ともいい、他にも説がある。くちびると歯や頬骨と下あごの骨は、切っても切れない密接な関係にあることから。「輔車唇歯ほしゃしんし」ともいう。「唇」は「脣」とも書く。
しんじんいちにょ【身心一如】
仏教で、肉体と精神は一体のもので、分けることができず、一つのものの両面であるということ。▽「身心」はからだと心。「心身」とも書く。「一如」は真理はただ一つである意。「一」は不二、「如」は不異の意。異ならないこと。「心」は「しん」とも読む。
じごうじとく【自業自得】
自分の行いの報いを自分が受けること。一般には悪い報いを受ける場合に用いる。もとは仏教の語で、自分のした善悪の行為で、みずから苦楽の結果を招き受けること。▽「業」は行為。
じゃくめついらく【寂滅為楽】
迷いの世界から離れた心安らかな悟りの境地が、楽しいものであるということ。▽仏教語。「寂滅」は煩悩の消え去った究極的な悟りの境地。
じゃしょういちにょ【邪正一如】
仏語。邪と正とはもとを正せば一つの心から出ていて、結局同一のものであるということ。善悪不二。
じゅそくたじょく【寿則多辱】
長生きすれば、それだけ恥をかくことも多いということ。また、長く生きることは、多くの恥をさらすことになるということ。
じゅんぷうまんぱん【順風満帆】
物事がすべて順調に進行することのたとえ。追い風を帆いっぱいに受けて、船が軽快に進む意から。▽「順風」は人や船が進む方向に吹く風。追い風のこと。「満帆」は帆をいっぱいに張ること。
じょういかたつ【上意下達】
上位の者の意志や命令を、下位の者に徹底させること。▽「上意」は上の者の意志や命令。「下達」は下々の者に通じさせること。「下達」は「げだつ」とも読む。