たぼうぜんだん【多謀善断】
よく考えて、物事を上手にさばき処置すること。▽「謀」は考えをめぐらすこと。「善断」はうまく処置すること。
ちしょうぼうだい【知小謀大】
見識が浅いにもかかわらず、大きなことを企てること。自分の力を考えず、むやみに大きな計略をめぐらすこと。▽「知小」は知力が乏しいこと。「謀大」ははかりごとが大きいということ。「知」は「智」とも書く。
ちへいてんせい【地平天成】
世の中が平穏で、天地が治まること。▽「地平」は地の変動がなく、世の中が平穏に治まること。「天成」は天の運行が順調で、万物が栄えることをいう。▽「地ち平たいらかに天てん成なる」と訓読する。「内平外成ないへいがいせい」とともに、年号の「平成」の出典とされる語。
ちゅうげんちくろく【中原逐鹿】
群雄が相争って、天子の位を奪おうとすること。転じて、有力者がある地位をめぐって相争うことのたとえ。
ちりゃくじゅうおう【知略縦横】
才知を働かせて、はかりごとを思うままにめぐらせること。▽「知略」は才知に富んだ計略の意。「縦横」は思いどおりに振る舞う、自由自在の意。「知」は「智」とも書く。
てんもうかいかい【天網恢恢】
天が張りめぐらした網は広く、目が粗いようだが、悪人・悪事は決して取り逃がさないということ。天道は厳正であり、悪は早晩罰を受けるということで、悪事を戒める言葉。▽「恢恢」は広く大きいさま。「天網恢恢疎そにして失わず」「天網恢恢疎にして漏らさず」の略。
とうりとうりゃく【党利党略】
自分が属する政党・党派の利益と、そのためにめぐらす策略のこと。
るてんりんね【流転輪廻】
仏教のことばで、迷いの世界で人間が生死をくりかえし、果てしなくめぐりさまようこと。