らりこっぱい【乱離骨灰】
ばらばらに離れ散ること。めちゃめちゃになった様子。さんざん。▽「らりこはい」とも読む。「乱離」は「羅利」とも書き、「骨灰」は「粉灰」「骨敗」「忽敗」とも書く。
らんうじゅうすう【濫竽充数】
実際は能力のない者が、いかにも才能があるかのように振る舞い、分ぶん不相応の地位に居座って能力以上の待遇を受けること。▽「濫」はみだりに、でまかせにの意。「竽」は笛のこと。「濫竽」は無茶苦茶に笛を吹くこと。「充数」は必要な数を満たす意。
らんここうしん【覧古考新】
古い事柄を顧みて、新しい問題を考察すること。▽「覧古」は古い物事を深く思うこと。「古」は「故」とも書く。「古ふるきを覧み、新あたらしきを考かんがえる」と訓読する。
らんさいぎょくせつ【蘭摧玉折】
賢人や美人などが、その魅力を十分に発揮しないまま、世を去ってゆくこと。本来の意味は、蘭の花が散り、玉が砕け割れること。▽「摧」はくだける意。
らんざつむしょう【乱雑無章】
物や事柄がばらばらのまま整理されていないこと。無秩序のまま放置されていること。▽「無章」は筋道が立たないこと。「章」は筋道・秩序の意。「乱雑らんざつにして章しょう無なし」と訓読する。
らんしゃらんげき【乱射乱撃】
的を見定めず、むやみに矢や弾丸を発射すること。
らんしょうほうしゅう【鸞翔鳳集】
すぐれた才能をもった人が集まり来るたとえ。鸞や鳳おおとりが飛んで集まってくる意から。▽「鸞」は鳳凰ほうおうに似た鳥、「鳳」は鳳凰のことで、いずれも伝説上の霊鳥。二種類の霊鳥をすぐれた人物にたとえた言葉。
らんしんぞくし【乱臣賊子】
国に害を与える悪い家臣と、親の心に背いて悪事をはたらく子供。人の踏み行うべき道に外れ、悪事をはたらく者の意。▽「乱臣」は主君の恩情に背き国を乱す家臣のこと。主君に反逆する家来。「賊子」は親不孝なことをして、悪い道に入ってゆく子供の意。
らんでんしょうぎょく【藍田生玉】
よい家柄からは、立派な子弟が生まれるということ。
らんぶんらんぴつ【乱文乱筆】
文章が乱れていて、書いた字もきれいでないこと。自分の書いた文や手紙について、謙遜けんそんして言うことば。