しょうめつめつい【生滅滅已】
生と死が滅して、現世を超えること。仏道修行によって、生死ある世界を葬り去って、涅槃ねはんへと到達すること。
しょぎょうむじょう【諸行無常】
この世の万物は常に変化して、ほんのしばらくもとどまるものはないこと。人生の無常をいう仏教の根本的な考え。▽仏教語。「諸行」は因縁によって生じた、この世の一切の事物。
しんしけいしゅう【慎始敬終】
物事を、最初から最後まで気を抜かず、手抜きもせずにやり通すこと。▽「慎」も「敬」も注意深く行う意。一般に「始はじめを慎つつしみ、終おわりを敬つつしむ」と訓読を用いる。
しんちんたいしゃ【新陳代謝】
古いものがだんだんなくなって、新しいものに入れ代わること。また、生物が生活の持続のために、体内に必要なものを取り入れ、不必要なものを体外に排出する作用をいう。組織の若返り。▽「陳」は古の意。「代謝」は代わり来たり辞し去る意で、新しいものが来て交代し、古いものが辞し去ること。「謝」は衰える、しぼむ意。また、去の意。
じせいじせつ【時世時節】
「時世」も「時節」も、世の中の情勢。その時代のめぐり合わせ。
じゅうねんひとむかし【十年一昔】
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。十年という年月を区切りとして、それ以前は昔のように思われるということ。
じょうしゃひっすい【盛者必衰】
この世は無常であり、勢いの盛んな者もついには衰え滅びるということ。この世が無常であることをいう。▽仏教語。「盛者」は「しょうじゃ」「しょうしゃ」とも読む。『平家物語へいけものがたり』の冒頭の「…沙羅双樹さらそうじゅの花の色、盛者必衰のことわりをあらわす」の句は有名。
じょうしょてんめん【情緒纒綿】
情緒が深くて離れがたいさま。▽「情緒」は、おりにふれて起こる、さまざまな思い・感情・気分。「纒綿」は、心にまとわりついて離れないさま。「緒」は「ちょ」とも読む。
じょうしょてんめん【情緒纏綿】
喜怒哀楽などの感情が深く突き動かされ、離れがたいこと。趣や雰囲気、情愛などがいつまでも心にまとわりつくこと。また、愛情がこまやかなことにもいう。
せいしんせいい【誠心誠意】
このうえないまごころ。まごころのこもるさま。打算的な考えをもたず、まごころこめて相手に接する心をいう。▽「意」は考え・気持ち。