しんじんかめつ【薪尽火滅】
人が亡くなること。▽「薪尽」はたきぎがなくなること。「火滅」は火が消える意。仏教で釈迦しゃかの入滅のことを言ったもので、そこから人の死をいう。「薪たきぎ尽つきて火ひ滅ほろぶ」と訓読する。
じゅうじゅうきんかい【十重禁戒】
仏道修行のうえで、菩薩(ぼさつ)の守らなければならない10の重要な戒律。顕教では、梵網経に説く、不殺・不盗・不淫・不妄語・不酤酒・不説四衆過・不自讃毀他・不慳惜加毀・不瞋心不受悔・不謗三宝の十戒...
じょうぶつとくだつ【成仏得脱】
仏道修行の結果悟ることができて、煩悩(ぼんのう)から脱すること。また、死んでこの世の苦しみから解放されること。
たりきほんがん【他力本願】
自分の力でなく、他人の力によって望みをかなえようとすること。▽「本願」は仏が修行しているときに立てた誓い。本来は阿弥陀如来あみだにょらいの本願によって極楽往生ごくらくおうじょうを得ること。
てきすいてきとう【滴水嫡凍】
一瞬の間も気をゆるめることなく、仏道修行に励むこと。
てんまはじゅん【天魔波旬】
仏教のことばで、人の命や善根を絶つ悪魔。他化自在天(第六天)の魔王のこと。
どうしんけんご【道心堅固】
仏教のことばで、悟りを求め、道心が強くてしっかりしていること。
どうとうがらん【堂塔伽藍】
寺院の建物の総称。堂と塔と伽藍のこと。▽「伽藍」は僧侶そうりょたちが仏道修行をする場所。
ないてんげてん【内典外典】
仏教関係の書籍と、それ以外の書籍。
にょぜがもん【如是我聞】
仏典の冒頭に置かれる語。「このように私は聞きました」という意味。仏の説であることを示すために、釈迦しゃかが弟子の阿難に経典きょうてんの冒頭に冠させたといわれる。▽仏教語。「如是」はこのようにの意。「我聞」はそれを聞いたこと。「是かくの如ごとくを我われは聞きけり」と訓読する。「我聞如是がもんにょぜ」ともいう。