いっしそうでん【一子相伝】
学問や技芸などの秘伝や奥義を、自分の子供の一人だけに伝えて、他には秘密にして漏らさないこと。▽「相伝」は代々伝えること。
いはつそうでん【衣鉢相伝】
教法や奥義を伝え継承すること。弟子が師の教えを受け継ぎ伝えること。今では広く先人の事業や業績を継ぐことにもいう。▽もと仏教語。「衣鉢」は三衣さんねと一鉢で、「衣」は袈裟けさ、「鉢」は托鉢たくはつのとき施し物を受ける鉢のこと。師から教えを受けるとき、この法具を用いることから、転じて奥義、師から伝えられた教えの意。「相伝」は受け伝えること。「衣鉢」は「いはち」「えはつ」とも読む。
かくせいいでん【隔世遺伝】
祖先(特に祖父母)にあった劣性の遺伝形質が、隔たった世代の子孫にあらわれる現象のこと。
きょうげべつでん【教外別伝】
悟りは言葉や文字で伝えられるものではなく、直接心から心へと伝えるものであるということ。▽禅宗の語。「外」は「がい」とも読む。
しこさんでん【市虎三伝】
⇒ さんにんせいこ(三人成虎)
ふしそうでん【父子相伝】
学問や技芸などの奥義を、父から子だけに伝えていくこと。▽「相伝」は代々伝えること。
めんきょかいでん【免許皆伝】
武術や技術などの奥義を、師匠が弟子に残らず伝えること。▽「免」「許」はともに許すこと。「皆伝」は師から奥義をすべて伝えられること。